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「別に変じゃないけどほんとそういうところ困るわぁ!」

やはり距離感を間違えたか。由紀と長時間一緒にいたせいか、一個年上の河北に世話を焼くのは確かに困惑する。


「とにかく、ホームルームが終わったらここ!わかった?」

「うんわかった」

そう頷くと、軽く怒ったせいか暑いと言わんばかりにワイシャツの襟をパタパタと扇ぐ。
その後、二階と三階の間で別れる。





「A、今日誰と回る?今日は彼氏来れないから空席なのよね〜」

ホームルームの直後、すぐ後ろに座る友人の椿ハジメ がトントンと指で私の肩をつつく。

「河北くんが回ろうって」

「あらあら、それじゃ仕方ないわ〜」

「会長と副会長だからね」


ニヤニヤと、ねっとりとした笑みを浮かべるハジメにピシャリと返す。

「ほんと可哀想に…」


そう小声でボソッと話したハジメの声は周りの笑い声にかき消され私には届かなかった。


「あたしの彼氏もこういう時同じ学校だったらいいのになぁ〜」

机に寝そべり私の髪を猫のように弄ぶ。それは確かに少し同感する、と思うとなんだか他人事ではなくなりついクスリと笑ってしまう。

「交際は禁止されてないけど…ちょっと距離があるのもいいんじゃないの?」

「彼氏いないくせにやけに知ったような…」

今日は感が鋭いようだ。
訝しげな声に焦りを隠しつつ言い返す。

「…近すぎた人のおかげで夜遅くまで学校にいれなくなったのをお忘れなく」

「一括りにされるのほんとお堅いといいますか、進学校ってそういうとこめんどくさいよねぇ」


そんな話をしていると、トントンと教室の扉が叩かれる。


「Aちゃーん、話に花咲かすのもいいけど。」

河北が到着していた。先程、生徒会室にと言っていたはずなのに。時計を見るとホームルームが終わってから5分しか経っていない。

「ほぉ、騎士さまがお迎えにきてるわよ会長さま」

「騎士さまって…もう、やめてその顔」

再びニタニタと口角をあげる頬を一瞬ワシっと掴むとアヒルのように口をとがらせた。
席を立ち入口に近づくと何やらバツの悪そうな顔をしている。

「何かあったの?」

「いや、さっき千葉が意味深なことを言っててなんとなく嫌な予感が…」


千葉、とは三年の放送委員会の委員長、千葉涼香(チバ リョウカ)のことだろう。
詳しい話をしようとした時、早速開始の合図とも言える放送のマイクの繋がる音がすると共に聞きやすい高すぎない声が校内に響く。

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nekotan2069puri(プロフ) - Part2ってありますか? (2021年1月31日 5時) (レス) id: 6b085184bf (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ノ木(プロフ) - いやぁわざわざ待っててくれてありがとうございます!データは大事にします (2016年8月24日 22時) (レス) id: 2326a3abe8 (このIDを非表示/違反報告)
hikarika(プロフ) - 復活おめでとうございます!更新待ってますね! (2016年8月24日 21時) (レス) id: 8c72317fb5 (このIDを非表示/違反報告)
風間あかり(プロフ) - 風間さん……一体何人で飲みにいったの………? (2016年5月11日 13時) (レス) id: e3aa90e3eb (このIDを非表示/違反報告)
風間あかり(プロフ) - 豆腐ノ木さん» お疲れさま (2016年3月28日 17時) (レス) id: 55a9b6e827 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:豆腐ノ木 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年3月24日 2時

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