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新学期始め。紅葉のは完全に紅葉し、残暑の消えた涼しい穏やかな季節。

告白をしてきた3年の先輩、山谷清一は待ちきれず登校して教室に入る直前に答えを聞きに来た流石にここでは目立ちすぎると階段の踊り場まで移動する。

答えは透からアドバイスされた通り、まずはお互いを知るための期間が欲しいという。

「本当に!?絶対断られると思ってたので嬉しいです!」

興奮し、前のめりに私の両手を握る。「あ、すいません」とすぐに手を離された。急なことに弱いのと、異性との交流経験の浅い私は反射的に顔が赤くなってしまう。

「本当に嬉しいです。あの、Aちゃんって呼んでいい?」

手をもじもじとさわり回しながら上目遣いでそうお願いされる。

(すこし、かわいいかも)

これが演技だと言うなら本当に大したものだ。

「…はい」

「ありがとう。あ、ごめん朝から引き止めて!また後で」

時間が迫る中、急いで階段をかけ登っていった。私も足音が聞こえなくなってから教室に戻る。時間前なのにもう既に私以外は席に着き近くの人と話していた。

私が入ると、色んな人の目が鋭く向く。新学期から目立っているようで居た堪れない。

席に着く直前に一番前の席に座る透を見る他の人みたいに私を見ることはなく、涼しい顔で行儀良く窓の方を見ていた。来た時は晴れていたのに今は少し曇っている。


「ちょっとちょっと!どうだったの?」

座った途端、たしたしと後ろに座る人が私の背を叩きこっちを見ろと合図する。体を90°向きを変える。
宮本静なんて足元にも及ばないと豪語していたあの友人が小声で嬌声をあげる。

「まだよく知らないからお試し期間というか…」

まだ付き合ってる訳じゃない。そう言うと、面白くないと言わんばかりに「えー」と声が漏れている。

「なんだぁ、まぁでも普通の人って感じだし。というか意外!私はてっきり…」

友人の話を遮るように扉がガラガラと引かれ音が教室に響くと、シン…と声が静まる。私も体の向きを正面に変えた。

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nekotan2069puri(プロフ) - Part2ってありますか? (2021年1月31日 5時) (レス) id: 6b085184bf (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ノ木(プロフ) - いやぁわざわざ待っててくれてありがとうございます!データは大事にします (2016年8月24日 22時) (レス) id: 2326a3abe8 (このIDを非表示/違反報告)
hikarika(プロフ) - 復活おめでとうございます!更新待ってますね! (2016年8月24日 21時) (レス) id: 8c72317fb5 (このIDを非表示/違反報告)
風間あかり(プロフ) - 風間さん……一体何人で飲みにいったの………? (2016年5月11日 13時) (レス) id: e3aa90e3eb (このIDを非表示/違反報告)
風間あかり(プロフ) - 豆腐ノ木さん» お疲れさま (2016年3月28日 17時) (レス) id: 55a9b6e827 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:豆腐ノ木 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年3月24日 2時

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