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家の玄関に入る。なんだかずっと帰ってなかったかのように感じ、特に変わってもいない内装をキョロキョロと眺める。

すると、あることに気づく。

「Aが2日間は泊まってくるって言ったら母さん達一度実家に泊まってくるって言ってた。」

「へぇ…んん?」

何事もないように靴を脱ぎリビングへ向かっていく。後に続き思考を巡らせた。

連絡を取り合って無かったにも関わらずそう言った。私が本当に怒って家でのようなことをするとでも思ったか。

そうだとしたら駅まで迎えに来たのはおかしい。

どういうことだ?

ふと、消臭スプレーを持ってくる。それを何回も私の制服に吹きかけた。
その行動に困惑する。

「え、なに?変な臭いする?」

「する。あいつの匂いがする」

犬?

「あいつって…」

スンスンと袖の匂いを嗅ぐ。確かに抱きつかれはしたが特にそれらしい匂いはしない。

「あんなやつだから何かしらされたに違いない。本当はクリーニングかけてもらいたいけと」

「すごい偏見」

「顔が良くて周りの評判が無駄にいいやつはろくな奴じゃない」


完全に個人の観測によるど偏見だ。過去にそういった例があるから仕方ない。

だが数秒間明け冷静に考えるとやはりこれはただの嫉妬だと改める。消臭スプレーを吹きかけた後も念入りに匂いを確かめ続け、首元の襟に鼻を近づけると、サラッとした髪が首筋に当たって擽られ笑いが漏れる。

「ん、ちょっ、ふっふふ…くすぐったい!もう大丈夫だって!」

パシパシと背を叩く。これ以上吹きかけられたら逆に消臭スプレーくさくなってしまう。

まるで大型犬と戯れているようでつい頭をよしよしと撫でる。
しかしそれはよくなかった。
髪が当たって擽られた位置に髪ではないべつのものが当たる。柔らかく、生暖かくて、強く押し当てられた。

私はピシッと氷ったように撫でていた手ごと固まった。

頭を離し撫でていた手を取ると今度はその手のひらを顔に近づけ目の前で口付ける。

「やっ…

な、なにしてんの!!?」

パッと手を引いて本能で数歩下がり逃げる。
突然の出来事に脳が追いつかない。手のひらと透を直視出来ず床に視線を向ける。

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nekotan2069puri(プロフ) - Part2ってありますか? (2021年1月31日 5時) (レス) id: 6b085184bf (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ノ木(プロフ) - いやぁわざわざ待っててくれてありがとうございます!データは大事にします (2016年8月24日 22時) (レス) id: 2326a3abe8 (このIDを非表示/違反報告)
hikarika(プロフ) - 復活おめでとうございます!更新待ってますね! (2016年8月24日 21時) (レス) id: 8c72317fb5 (このIDを非表示/違反報告)
風間あかり(プロフ) - 風間さん……一体何人で飲みにいったの………? (2016年5月11日 13時) (レス) id: e3aa90e3eb (このIDを非表示/違反報告)
風間あかり(プロフ) - 豆腐ノ木さん» お疲れさま (2016年3月28日 17時) (レス) id: 55a9b6e827 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:豆腐ノ木 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年3月24日 2時

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