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「戦...争...！？」
またなんて物騒な。もはや隊員同士でそんなこと起きるとは思いもしなかった。
「しかも皆が気強いから、とてもじゃないけど俺は巻き込まれたくないわ」
私はその争いに知らず知らず足を踏み込んでいたというのか。恋愛というのはものすごく強いパワーを持っているらしい。
「そのためにも、それはしっかり読んでおいた方がいいよ。東さんの頼みだし、ここで読んでても大丈夫」
もはや教材。東さんってすごい
とにかく、ランク戦までには全部読んでしまおう。ここに恋愛のプロっぽい人がいる訳だし。
時間ある限り一気に読んでいく。横では犬飼さんはスマホをいじり、時たまに鼻歌を歌って、立ち上がり飲み物を取りに行ったりとしていた。
「...犬飼さん。この国では塩対応が好かれるんですか？」
解せない、と思い聞く。
京介に似ている部分は黒髪短髪、真顔がメインの仏頂面。背が高いということぐらい。
見た目の代わりに、対応はかなり塩。女子がなにかプレゼントを渡しても受け取らず冷めた目で見る。
ただ、これで女性に好評なのが分からない。分からないぞ
「できるヤツに見えるからね。二宮さんもそうだし、エリートっぽい男にはやっぱり憧れるんじゃない？なんだかんだいって、俺も二宮さんちゃんと好きだし」
レイジさんみたいなものか。その弟子だし、確かにそれっぽく見えるかも
後は風間さんもそうなのかもしれない。
「烏丸は塩と言うよりはブレないって感じだよねぇ。要は隠された一面にトキメクってやつ？まぁ状況は似ているよ。特にこの女同士のいざこざは気をつけた方がいい」
言い争いの場面。3人共顔が良いけど個性が強い。お互いを侵略せず牽制しあっている。これこの前テレビでみた。
三権分立...だっけ
「とても勉強になります。」
「そんなん言ってるの君だけだよ。あ、これ戸棚にあったお菓子。それと紅茶でいい？」
「ありがとうございます」
コンビニの切れてるバウムクーヘンが出てきた。手軽で食べやすい。
それより、見えてしまったが、冷蔵庫の中に同じ炭酸のビンが大量にあった。パーティでもするのか？
「あ、光さんがこっちに来るそうです」
「えぇ！？待って待って、いつ話したの！？」
「今通知が来て、答えたらすぐ来るって」
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