未来を変えるための【烏丸京介】

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「A」


クローニンさんに呼ばれ後ろに付いていくと、パソコンやら機械やら。シュミレーションなるものに使ったりする部屋に来た。


「護衛用のトリガーがあるだろ。あれは使えないらしいな。ここに座って繋げてみろ」

言われた通りに椅子に座りケーブルとトリガーを繋ぐ。


「でもトリガーの改造は」

「A級からだな」

「じゃあ、これ駄目なんじゃ...」


トリガーの情報が画面に載る。その一部に指を指した。


「これがこのトリガーを使った場合の数値。あくまでこれは死なない程度の性能しかない。いざとなったら尻尾切って逃げるトカゲだ。これは全部捨てる」

「どういうことですか？」


数値を見せられると、今度はケーブルから抜きポイッと放り投げる

その代わりに棚から取り出したのは別のトリガーだった。見た目はまったく変わらない


「これはガイストを作る際、簡易版としての試作の出た失敗作だ。換装しないで一つ武器だけにトリオンが集中する。効果はガイストと似ているが、失敗作だ

これを使う」


クローニンさん曰く。トリオン体換装時に本体に結びついてしまったものを無理矢理剥がすために負担がかかる。ただ、トリオンを流すだけであったら負担が少なくなるのではないか。とのこと

しかし、防衛する際の換装は命を守る鎧。それを捨てるのは殺してくださいと言われているようなものだ。


「それ死にますよね。」

「大丈夫だ、トリオンさえあればな。まさかこれがこんな風に役立つとは自分も思わなかった」

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