未来を変えるための【烏丸京介】

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「最初から疑われてた。でも大丈夫だった」


話しかけると立ち上がる

「だと思いました。これで安心してこれが着れますね」


そう渡されたのは着てこなかった上着だ。わざわざ持ってきていたとは

正式加入が決定し、ただの上着じゃなくなる。BORDERと書かれたそれを受け取った。


「一応サイズ合わせたの貰えますけど」


ぶかぶかとした上着を見る。確かに見た目的に不格好かもしれない


「いい。これで」

「そうっすか、まぁそれならそれで」

「うん」

「14歳っぽくていいんじゃないんすか」

「うん

...えっ」


バッと斜め上の顔を見ると逆側の壁を見ている。視線を合わせようと移動するとまた逆の方を。私が京介の周りをグルグルとしていた


「いつから...！？」

「小南先輩と陽太郎以外は大体気づいてますよ。年下なんだろうなっていうのと、一歳差なら上だと言ってもそんな大差ないですから

捕虜になるならまず舐められないようにと考えるのも普通だから大丈夫です。」

「大丈夫じゃない！」


バレてないと思って一生懸命偽っていたとはなんとも恥ずかしい。血が上がり顔が赤くなる

それと同時に少し苦しくなりしゃがむ


「あ...すみません。大丈夫ですか？」


さすがに心配したのか背中をさすられる。情けなくてごめんと内心父に謝った

それにしても、よくあの空間で倒れなかった。緊張したけどやはりあの時程ではない。思ったより短時間だったというのもあるかもしれない

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