未来を変えるための【烏丸京介】

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支部長がタッチパネルを操作するとゲートが開く。

エレベーターを上り長い廊下を進み大きな広間に出る。そこからは一気にガヤガヤとし始めた。

隊員らしき人達が一部こちらを見る。その中で偉いんだろうなぁという外見の人が来た。



「お疲れさん」

「その子がスカウトした子ですか？」

「そうそう、お手柔らかにな」


これからの面接の相手だろう。優しそうな人だが

そっと京介が耳打ちしてくる。


「忍田本部長。平和が一番派」


あぁ、なるほど。確かにそれっぽい。


「大変だったな。そんな中志願してもらい感謝する」

「い、いえ。裏方ですが...」


そうだ、そもそもなぜ裏方程度の志願なのに忍田本部長が出てくるんだ。これかなり豪華じゃないのだろうか。

さらに林藤支部長。開発室長。これも普通なのか？


「京介」

「はい」

「これが普通なの？」

「...」


ノーコメント。困った。つまり普通じゃない

同じことを思っているのかは相変わらず分からないが、どうなっているのかは私も京介も理解していない。

本当にあの手この手でどうにかなったのか疑いが出てくる。

しかし、あの中に城戸司令が居ないのが救いだろう。まさに敵が目の前で面接しようってんだからこっちは緊張で冷や汗が出るだろう。


「...」

あまりの面子に周りの隊員も全く近づいてこない。しかし視線は刺さる。出来ればすぐに移動して欲しい

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