検索窓
今日:31 hit、昨日:78 hit、合計:299,219 hit

37 ページ41

宇佐美と風呂に入ったあと。泥に沈むようにすぐに寝付く。


時たまに。


夢なのか、忘れ去っていた記憶なのか。あったような無かったような。

そんな映像が寝ている間に流れたりする。それはいつも忘れることなく朝にしっかりと覚えていた。


まだ5歳の頃。1番上で9歳の兄___ガレナが夜にこっそり部屋の窓から屋根に上がり星を見せてくれた。この時まだ兄は少し笑っていて、以前にしたちょっとの願い事、『屋根に上がって星を見ること』を覚えていてくれた。



その日は快晴。比較的明るいアフトクラトルでも明かりが完全に落ちる深夜4時くらい。まだ夜明けが来ず人も眠りについた間。列星と輝星が暗闇の中無数に散りばめられる。ほのかに違う色合いがとても美しかった。

頭を撫でられるのが嬉しくて。この時はただ純粋に、無口だけど優しい兄が本当に大好きだった


しかしこれは先程言ったただ映像が流れる。というものではないだろう。その時起きている現実の自分に起こっている状況から夢の中の自分の映像と重なる現象だ。

なぜなら、ここに不時着4日目の朝。起きると京介が頭を撫でていたからだ

「...あ。起こしちゃった」


まさか京介の手が兄と重なるとは。大きさだって違うし、髪は鎖骨まで伸ばした銀灰色(ぎんかいしょく)の石のように綺麗だった。


「すみません。なんか、幸せそうな顔に髪がかかってたので」

ぼけぼけとしている目元をゴシゴシと擦る。

「...いま何時?」

「7時ちょっと前です。これから学校に行くのでその前に様子を見に」


学校。そうか、ここにもあるのか。ここの教育制度はよく分からないが学業の励むのはいい事だ


「いってらっしゃい...」


寝ぼけていたのでこの一連の流れも後々よく覚えていない。しかし間違いなくこの時、家族が家を出る時の事のように考えているような単純な回路で頭が動いていた。

この後また2時間ほど二度寝をした。

38→←36



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (111 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
346人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

豆腐ノ木(プロフ) - ゆきむらさん» 4週…!?まじか嬉しすぎて頭おかしくなりそう…!!コメントありがとうございます!! (2021年3月29日 23時) (レス) id: bba6fd72fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆきむら(プロフ) - ふぇ!!?!更新?!!(*´`*)ドキドキ。この作品好きすぎてもう、4週くらいしてます…続きが読める日を楽しみにしてます!!! (2021年3月25日 16時) (レス) id: 7eb94c6b54 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ノ木(プロフ) - あいさん» もちろんです。言わばこれほぼ序章で、いずれ原作に続く予定です。じゃないと全くもってストーリー書ける気がしないので!応援ありがとうございます! (2018年11月25日 17時) (レス) id: 696f41baff (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - そういえばなんですがこのお話は原作沿いまで続くのでしょうか?私的には続いてくれると嬉しいです!これからも更新頑張ってください! (2018年11月25日 17時) (レス) id: a2c75168cb (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ノ木(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!誤字脱字沢山あって読みにくいか心配ですが、ご期待に添えるよう頑張ります! (2018年11月5日 18時) (レス) id: 696f41baff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:豆腐ノ木 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年11月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。