*STARush's Story -2- *

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渡『Aおはよ〜』



「あれ彩香、今日は早いじゃん」



渡『ちょっと早く起きたの〜』



学校の昇降口で、彩香に会う

いつもは、彩香が私より10分くらい遅く来るから

会うことはないんだけど



「昨日のさ〜」



渡『あ〜あれね(笑)』



昨日やってたテレビの話をしながら教室に向かう

まだあまり人はいなくて、そんなに騒がしくない


いつも通り、扉を開けて教室に入った



「……ん？」



渡『あれ、めっちゃ曲がってるじゃん』



あからさまにズレている、私の机

椅子がちゃんとしまわれてないし、

何より向きがおかしい



渡『誰かぶつかったのかな？』



「いや…こんなにずれることないっしょ、」



ていうか、教室にいる数名

直してくれてもいいんじゃないの？(笑)





「一時間目なんだっけ？」



渡『音楽』



後ろのロッカーから、教科書やら何やら

音楽の道具を取りに行く

けど、



「…ない、？」



渡『え？』



入ってない、音楽で使うものが全部

他の家庭科とか美術とかはあるのに

そういえば、今日ある技術も無いかも



渡『持って帰ったの？』



「ううん。…一昨日はあったのにな、」



一昨日、美術があってロッカーから取ったときは

音楽と技術の道具は確実にあった

なのに今日はない


これはもしかして…



「いじめだなぁ…」



渡『いきなりなに…でも確かに、』



「まぁ犯人の目星はついてるから、来たら聞いてみる」



渡『え、ついてんの』



「うん」



渡『誰、！？』



あの2人に決まってる

言おうと思ったけど

登校ラッシュ来ちゃって、みんな来たから



「後でね」



渡『はーい…』



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