【あんさんぶるスターズ！】隣の席の梅宮【衣更真緒】 (ページ6)

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6話「言葉足らず」_真緒side_ ページ6

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「梅宮」

「……あり？
まおくんではございませんか」

ちょっとだけ、ふざけたような声

教室は夕焼けのオレンジ色に染まっていた

夏が近づいて来たからか、日が落ちるのは遅くなってきたけど時計は遅い時間を指して居る

教室で1人、机に向かっていた梅宮は俺の姿を見て不思議そうに首を傾げた

「放課後は練習じゃなかったっけ？
あ、時間も時間だし…そっか、終わったのか」

自己解決したのか、満足気に笑ってる

「そう言うお前は何やってんだよ……そろそろ暗くなるぞ」

「えっと……明日の予定立ててた」

言い訳にしか聞こえない

梅宮が知られたく無いことなら聞く必要もないだろう

「梅宮、帰るなら送るけど……」

「え……遠慮しとくね～」

家遠いし、と笑う梅宮

遠いんだったらなおさら送ってやらないといけない気がしないでもないが

「そういや……北斗から聞いた」

「専属プロデューサーの話？」

「ああ、俺も聞かされてなかったからな……」

断ったことに対しては特に怒って居ないのだが。

梅宮は小さくごめん、と言葉をこぼすと続けるようにつらつらと言葉を口にする

「私なんかより、もっと素敵なプロデュースできる人って沢山いるでしょ？

一条ちゃんとか……皆瀬先輩なんてそうじゃない？」

「……梅宮、俺たちはお前が________」

"良かったから"

そう口にしようとしたが、

梅宮の鋭い視線に言葉を止めることしか出来なかった

「言葉が足りなかったのかな～？

『迷惑』って言ってるんだけど」

その時の表情は本当に嫌がって居るようで、悲しそうな顔をして居た。