40話 by朔原 凛 ページ40
「すみれさん、あんたは何がしたいんだ?」
思わず声に出た、一番聞きたかった事。
それはすみれさんには届かなくて。
いや、聞こえないふりをしてるだけかもしれない。
ずいずいと背中を押される中、思わず小さなため息をつく。
すみれさんが俺達をどうしようと思ってるのかは正直どうでもいい。
俺が個人的に解せないのは、隠し事をされてるって事だ。
すみれさんが企んでる事は、恐らく生徒会の奴等も知らないだろう。
まぁ…
俺は考えるのは嫌いだから、何をされようが、してやられるだけだけどな。
「…ちょっと!
人の話も聞かないで追い出すのは止めていただけますか!?」
…!?
「…邪魔だって言ったでしょ」
「大丈夫です。すぐに終わりますわ」
あいつ…また…!
「お前…!ここから出てったはずじゃ…!」
『確かに出て行きましたわ。
でも、私の魔法は容姿さえ覚えていれば、自由自在に出入り可能ですの』
「ふざ…け…!!」
『大丈夫ですって。すぐに出て行きますわ。
だから邪魔。ちょっと黙ってて』
そう言って愛依は俺の精神を押し込んだ。
「…ごめんなさいね。少々邪魔が入りまして♪」
「…さっさと出て行って」
「あら、ごめんなさい。では、これだけ言わせてくださいね。
朔原 凛の鈴夢学園への転校を是非お勧め致しますわ。
こんなどうしようもないバカは、魔法の強化だけに徹した方が将来の為ですよ。
会長さん達とよくご相談してみてくださいね♪」
「…ごめん、すみれさん。
あいつがまた迷惑かけたんだよな?」
「別に?大丈夫だよ」
「それならいいけどよ…。
それでさ」
ようやく騒ぎが静まり、すみれさんに改めて向き直る。
「お前が何考えてるのかは知らねぇけどよ。
血反吐まで吐いて頑張る必要はないと思うぜ」
「…どうして…」
「知ってるのかって?
俺、鼻だけは効くからよ。隠し事は聞かねぇの。
ま、俺は何されようが黙ってるぜ。難しい事は嫌いなんで」
じゃあな、と言って体育館に向かう。
そこから少し見えた人。
「会長さん…か?」
髪の毛も目の色も変わってしまっていたから一瞬分からなかった。
会長さんまで何をしようと…。
「まぁ…いっか」
そう言って俺は体育館の壁にもたれ掛かって目を閉じた。
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人の精神に入り込むのって…難しいですね←
すみれちゃん達は本当に何を考えてるんですかね…。
何も分からない←
どなたか繋げてくださいm(_ _)m
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ねこうさぎ(プロフ) - 更新しました。あと、話数が一杯なので続編に繋げてください。 (2015年11月14日 9時) (レス) id: 927634d6aa (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ねこうさぎさん» ・・・・え・・・・じゃあ、消える可能性が高いですね・・・僕のが・・・・その時はもう一回書きます・・・・ (2015年11月13日 22時) (レス) id: 56a4443702 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - しのっちさん» あ、すみません…今私が更新している途中なのですが… (2015年11月13日 22時) (レス) id: 927634d6aa (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ・・・・更新致します・・・・ (2015年11月13日 21時) (レス) id: 56a4443702 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - しぃふぁさん» ハードル上がった気分ですw脳筋の頭で一生懸命考えてみます(笑) (2015年11月13日 20時) (レス) id: a5e70fbf84 (このIDを非表示/違反報告)
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