14話 by神代 朔 ページ14
「…ん…おはようございます」
強化合宿当日の朝、すみれちゃんに言われた通り、僕らは校門前に集合していた。
集合時刻より大分早いが、皆が待ち切れないと言った顔をしている。
「おはよう!随分と早く集まってるね〜。早速、東城家の別荘へ行くよ?」
現れたすみれちゃんが挨拶を返すと、隣で理事長は片手を前に出した。
「僕の別荘までは距離があるから、魔法で送るよ。行ってらっしゃい」
_____
理事長が笑顔で手を振った直後、目の前には木々と大きな屋敷が。
皆が歓声を上げていると、すみれちゃんが手を叩いて注目を集めた。
「じゃあ、この前言った通り初日は私と魔法強化をするよ!部屋の鍵を渡すから、荷物を置き次第、また集まってね。」
其々が鍵を受け取り、屋敷に入っていく。外に残ったのは僕とすみれちゃんだけ。
「…相変わらず、凄いね。おじさんもこの屋敷も」
ポツリと独り言の様に呟くと、「ありがと」とすみれちゃんは簡潔に返した。
「…朔も荷物を置いてきて?全員が集まったら直ぐに始めるから〜」
笑顔で言っているけど……
「気を悪くしたらごめんね。その…何か…大丈夫?」
彼女の昔から変わらない癖が現れている。また、昔みたいに無理をしている気がしてならない。
あの時の様に…傷付かないで欲しい。
「?何の事?私は平気だよ。」
やっぱり、隠しちゃうんだね。すみれちゃんは優し過ぎるから。
「そう…余計なお世話でしたね。じゃあ、また後で」
どんな人にも、忘れたい過去位あるだろうし、其処まで思い詰めないで欲しいものです。
………僕も【あの事】は早く忘れたい。でも、絶対に忘れる事は許されない…
では。と軽く手を振って、建物の中に入る。
……さぁ、合宿の始まりですね。
______________
繋げさせていただきました。
朔の過去(【あの事】)も、合宿中に触れる予定です。
繋げていただければ、幸いです…
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ねこうさぎ(プロフ) - 更新しました。あと、話数が一杯なので続編に繋げてください。 (2015年11月14日 9時) (レス) id: 927634d6aa (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ねこうさぎさん» ・・・・え・・・・じゃあ、消える可能性が高いですね・・・僕のが・・・・その時はもう一回書きます・・・・ (2015年11月13日 22時) (レス) id: 56a4443702 (このIDを非表示/違反報告)
ねこうさぎ(プロフ) - しのっちさん» あ、すみません…今私が更新している途中なのですが… (2015年11月13日 22時) (レス) id: 927634d6aa (このIDを非表示/違反報告)
しのっち(プロフ) - ・・・・更新致します・・・・ (2015年11月13日 21時) (レス) id: 56a4443702 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - しぃふぁさん» ハードル上がった気分ですw脳筋の頭で一生懸命考えてみます(笑) (2015年11月13日 20時) (レス) id: a5e70fbf84 (このIDを非表示/違反報告)
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