検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:126,344 hit

61 ページ14

*



次の日、少し体にダルさを感じながらもとりあえず出勤した。

開店準備をしていると、体がゾクゾクと寒気を覚えてきて、これはヤバいなと思ったけど

もうすぐオープン時間だし、ランチくらいなら乗り切れるかなと思った。

するとカウンターの中から北山さんに呼ばれたので、はーいと中に入ると、突然おでこに触れてきた。


「お前絶対熱あるだろ」

「ええっ、Aちゃん風邪引いてたの!?」


って驚く俊くん。

俊くんはダマせても北山さんはダマせなかったみたい。


「熱があるかは…測ってないので…」


と恐る恐る言うと、ちょっと来いって腕を引っ張られて、2階へ連れて行かれた。

ソファに座らせられると、北山さんは何やら引き出しをゴソゴソし始めた。

あれ?こっちか?なんてブツブツ言いながらも、ようやく見つけた体温計を私に差し出した。


「測って」


熱があるってわかったら、途端にきつく感じるから、本当は測りたくないのに…

ん!って子供みたいに差し出してくるから、渋々それを受け取って体温を測った。









1分程したらピピッ ピピッと音が鳴ったので、脇から取り出して体温を確認しようと…する間もなく、北山さんに奪われた。


「ほら、38.3度。やっぱり熱がある」

「ごめんなさい…」

「いや、別に謝んなくていーけどさ」


しゅん…ってなる私の頭をポンッてして、とりあえずあっちで寝てろって言う。


「いやっ、さすがにそれはっ。帰りますからっ」


って立ち上がると、思わずふらっとなってしまって、慌てて北山さんが受け止めてくれた。

するとその腕にぎゅって力が入って、もう抱きしめられてる状態に。


「こんなんで帰れねーだろ。いいから寝てろって」


そのままお姫様抱っこされて、寝室に連れて行かれてベッドに寝かされた。

それから冷えピタとか貼ってくれるし、お昼頃には松岡さんがお粥持ってきてくれるし…

私は今日何しにここへ来たんだ 泣

62 北山side→←60



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (312 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
747人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

すいかちゃん(プロフ) - おもしろいです!パスワード教えて頂きたいです!! (2020年11月14日 23時) (レス) id: b78825ba85 (このIDを非表示/違反報告)
minako(プロフ) - はじめまして!パスワード教えていただきたいです!よろしくお願いします! (2020年10月20日 6時) (レス) id: 148bfcfe34 (このIDを非表示/違反報告)
たまたまたまんごー(プロフ) - はじめまして、こんにちは!はまりましたー。メッセージがうまく送れなかったのでこちらからすいません。パスワード教えていただきたいです。よろしくお願いします (2020年8月3日 7時) (レス) id: 45de3b0630 (このIDを非表示/違反報告)
mai☆(プロフ) - amさん» ありがとうございます。メッセージ送りますね。 (2020年6月27日 21時) (レス) id: bb8f1aa1ff (このIDを非表示/違反報告)
am(プロフ) - パスワード教えていただきたいです!よろしくお願いします! (2020年6月27日 18時) (レス) id: c5bda67d9c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mai☆ | 作成日時:2019年12月30日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。