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でも、ふと太輔さんが私の頭をぽんぽんってするから、ちょっと安心したりもして。
無言の中、ようやく広い駐車場に到着し、私達は外に出た。
気温は低かったけど、風がほとんど吹いてなくて、想像してたよりも寒くはなかった。
「いつ見てもきれい…」
「そうだね」
そう言ってまた何も話さなくなった太輔さん。
私は昼間と違う太輔さんに不安になっていった。
「太輔さ…
「Aちゃん」
「は、はい」
最初は横並びになって夜景を見てたけど、太輔さんはこちらを向いて私の名を呼んだ。
「もうわざわざ言わなくてもわかると思うけど」
何を言われるのかと不安になりながらも、私も太輔さんの方を向いて、お互い向き合った。
「好きだよ、すごく」
そう言うと私を優しく抱きしめてくれた。
そして私の言葉も待たないまま、話を続けた。
「だから早く北山って人をAちゃんの心から追い出して」
私は驚いて思わず顔を上げた。
太輔さんが気付いていたなんて。
「さっきの運転中、どうすればAちゃんが俺に夢中になるのか、ずっと考えてた」
ま、答えは出なかったんだけどって笑う。
すると両手で私の頬を包み込んだ。
ずっとポケットに手を入れてたせいか、温かくて大きな手。
「早く俺の事だけ好きになって」
そう言って優しくキスされて。
なんだか私は泣きそうになった。
二人ともこんなに真剣に私の事を考えてくれてるのに、私だけフラフラして。
申し訳なさでいっぱいになる。
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すいかちゃん(プロフ) - おもしろいです!パスワード教えて頂きたいです!! (2020年11月14日 23時) (レス) id: b78825ba85 (このIDを非表示/違反報告)
minako(プロフ) - はじめまして!パスワード教えていただきたいです!よろしくお願いします! (2020年10月20日 6時) (レス) id: 148bfcfe34 (このIDを非表示/違反報告)
たまたまたまんごー(プロフ) - はじめまして、こんにちは!はまりましたー。メッセージがうまく送れなかったのでこちらからすいません。パスワード教えていただきたいです。よろしくお願いします (2020年8月3日 7時) (レス) id: 45de3b0630 (このIDを非表示/違反報告)
mai☆(プロフ) - amさん» ありがとうございます。メッセージ送りますね。 (2020年6月27日 21時) (レス) id: bb8f1aa1ff (このIDを非表示/違反報告)
am(プロフ) - パスワード教えていただきたいです!よろしくお願いします! (2020年6月27日 18時) (レス) id: c5bda67d9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mai☆ | 作成日時:2019年12月30日 16時