愛されたいのは

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「太輔さん…どうして私なんかに好意をよせてくれるんだろう」


太輔さんだったらもっと綺麗でスタイルが良くて、仕事もバリバリ出来るような人がお似合いなのに。

つくづく自分が嫌になる。


「あのさ…Aちゃんがそんなに自分に自信がなくなったのってさ…」


って俊くんがすごく言いにくそうな顔をして頭をかいた。


「もしかして…玉のせい？」

「えっ…なんで裕太の事知ってるの」









正直驚いた。

まさか裕太と俊くんが繋がってるなんて。

しかも子供の頃からの幼馴染みらしく、私の事は裕太から聞いてたみたい。

何度も裕太に、私に会わせろって言ってたみたいだけど、照れてたのか全然会わせてもらえなかったらしい。

私も裕太から下僕のような幼馴染みがいるって聞いてたけど…まさか俊くんだったとは！

私の名前は裕太から聞いてたみたいで、私を北山さんから紹介されたときは、内心驚いてたらしい。






「玉さ、Aちゃんが会社でイジメられてたのも知っててさ、悩んでたんだよ」

「…そうなの？」

「どうしたらいいかわかんないって。注意すれば余計にやられるかもしんない。どうしようって」


知らなかった。

もちろん裕太にどうにかしてもらおうなんて思ってなかったけど…

裕太もそんなに悩んでたなんて、そんな素振りは一切見せなかった。


「そうこうしてたらフラレたって落ち込んでてさ。
玉って感情があんまり表に出ないけど、それなりにAちゃんの事、好きだったんだよ」


でも私は毎日会社に行くのが嫌だった。

陰ではなんであんな冴えない子が とか言われたり、無駄にいっぱい仕事もおしつけられて残業の毎日。

私ってそんなに裕太に釣り合わないのかなってどんどんひがんでいった。

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