愛されたいのは

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本当に北山さんは夜の営業を休みにし、最初はどこか別のお店にいくつもりだったけど、

キッチンの松岡さんがたくさん料理やおつまみを用意してくれたので、近所のスーパーでお酒を買い込んで宅飲みする事にした。

場所はもちろん2階の北山さん宅。

松岡さんにも声かけたけど、彼女が家で待ってるからって帰ってしまった。

結局北山さん、俊くん、私で飲む事になった。






昨日の事で少し落ち込んでた私はついつい飲むペースが早くなってしまった。

北山さんも同じペースで飲んでたんだけど、酔うスピードが全然違う！

もう私なんて、何喋ってるかわからないくらいなのに。


「お前ちょっと飲み過ぎじゃね？」

「いちいちうらはいれす」

「あ？」

「俺、この後約束あるから帰るけど、Aちゃん大丈夫？」

「としくん、なんれかえるの？」


その後の事はもうほぼ覚えてなくて。







気付けば朝…のような気がするけど、今一体何時なんだろう。

てかどうやって家に帰ったのかも全くわからない。

重いまぶたをゆっくり開けてみたけど…

………私の部屋じゃない

ヤバい、何この漫画でよくある状況。

そしてこの…腕枕は誰の腕なの？

横向きで寝てた私はゆっくり後ろを振り返ると、そこにいたのは北山さんだった。





「うわあああ！！」

私は飛び起き後ろに後ずさると、壁にガンっとぶつかり、頭を強打した。

いった…

頭をおさえてると北山さんが目を覚し、んーーーっと背伸びをすると、肩が丸見えで何も着てない事がわかる。

は、裸…っ！

てか私は！？と思い毛布を少しはぐると、下着しかつけてないっ

ああ、もう何がなんだかわかんない。


「北山さん…なんですか、これは」

「んーーー…」


ってまた寝た。
ちょっとちゃんと起きて説明して！！！

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