愛されたいのは

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この三人が喋ってるのを見てると、いろんな関係性が見えてくるのが面白い。

千賀さんはとりあえずイジられキャラで、特に二階堂さんがイジる。

時々千賀さんがマジギレするんだけど、お兄ちゃんみたいな存在での太輔さんが上手くフォローして、また仲良し三人組になる。

この三人を見てるのは本当にたのしくて、もう少し見ていたいんだけど、そろそろ終電なので帰らなきゃならない。


「太輔さん、そろそろ時間だから私帰りますね」

「もうそんな時間？じゃあ帰ろうか」

「いえっ、太輔さんはいてください！」


するとおでこを軽くデコピンされた。


「いたっ」

「こんな時間に女の子を一人で帰す訳ないでしょ」







ラブラブだねぇ〜なんて言って千賀さんが
からかう。

太輔さんはいつもこういう事をして女の子の気持ちを惑わせるんだろうか。

こんな風にものすごく女の子扱いされたら、誰だって落ちるでしょ？

さっきの食事を出してもらったから、今度は私が払おうとしたのに、またもやいつの間にか会計を済ませていた太輔さん。

スマートすぎるよ。

太輔さん隙というものはないの？

私なんて常に隙だらけだというのに。







太輔さんのおうちはこの辺らしく、それなら余計に送ってもらうのは申し訳ないんだけど、

せめて駅まで送らせてと言われて、もうこれ以上断るのも失礼かと思いお願いした。






歩きながらも太輔さんはいろいろ話してくれる。


「最寄りの駅から家まではどうやって帰るの？」

「そこからは…10分くらい歩きます」

「え？危なくない？」

「大丈夫ですよ、いつも通ってるし」

「えー、めちゃくちゃ心配だな…
もう少し早く帰せばよかったね。ごめんね。」

「いえっ、私も楽しかったし！」


と言うと、よかったって微笑んだ。

その甘い微笑みに、何度もとろけそうになる。

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