ハルキミ。 MG【2】 (ページ31)

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｢…ダサくなんかないよ。全然、ダサくなんかない。｣

ミンギュくんからの言葉があまりにも真っ直ぐすぎて、思わず涙が出そうになる。

MG｢Aちゃん、泣かないで？｣

｢泣いてないもん…私もね、ミンギュくんといる一日はとっても早く過ぎちゃって家に帰るのが寂しくなる。そんな人初めてなの。｣

｢今はまだ心の中の整理がついてなくて、ミンギュくんに対する気持ちを上手く言葉に出来ないんだけどいつか必ず伝えるから。｣

いつの間にか流れていた涙をミンギュくんが優しく指で拭ってくれる。

そんな優しさにも心があったかくなるのが分かる。

｢こんなワガママ私なんかが言えるような事じゃないけど…その時まで待っててほしい。｣

私がミンギュくんを待たせる…？

今この状況にいられてるだけでも奇跡に等しいのに、私なんかがこんな事を言っていいのだろうか。

だけど、真剣に向き合ってくれるミンギュくんの気持ちに中途半端な気持ちで応えるなんて絶対にしたくなかった。

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すると、ミンギュくんは優しく微笑んで、

MG｢そんなの全然ワガママじゃないじゃん。Aちゃんの事なんて言われなくてもずっと待つよ。俺がそうしたいから。｣

と、言ってくれた。

MG｢さ！ご飯食べよ！！せっかく作ったのに冷めちゃう！！｣

なんとも言えない空気を切り裂くように、いつもみたいな大きな声を出すミンギュくん。

本当に優しさの塊みたいな人だなって心から感じる。

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「ミンギュくんってさ、、」

テーブルを挟んで目の前に座っているミンギュくんを見つめ、考える。

どうして、そんなに優しくてかっこよくて何でもできちゃう人なのに私と一緒にいるの。って。

MG「なに〜？」

「やっぱりなんでもない！」

だけど、それを伝えたらミンギュくんのことをまた困らせてしまいそうだから今は伝えるのを辞めておくことにした。

MG「も〜！また隠しごと？」

そう言って笑うミンギュくんを見て、またあの時みたいに胸がぎゅっと苦しくなってどこか遠くに行ってしまいそうな不安が襲ってきたけど、今はその気持ちに見ないふりをした。