#075 ページ26
MG「ドライヤーどこ?」
「ぁ、ちょっと待ってて。」
洗面所に向かい、ドライヤーを手にしてミンギュくんに差し出す。
すると、ミンギュくんはソファに座っている自分の下の床を指さして、
MG「座って?」
と、言ってきた。
この流れはつまり、私の髪をミンギュくんが乾かしてくれるって事だよね?
「え、わたし、?」
MG「泊めてくれるお礼に。俺結構こういうの上手いの。」
こういうの上手いって、人の髪乾かす事なんてそんなによくある事かな…?
「それって、もしかして女の子に言われた事あるってこと?」
そう考えるとちょっと意地悪したくなっちゃって口を尖らせてそう言えば、絵に書いたように焦り出すミンギュくん。
MG「え、あ、そうじゃなくて…」
「ふふっ。冗談。別に女の子にやってあげててもミンギュくんは全然不思議じゃないし。」
想像よりも焦ってるから、それが面白くて笑ってると、それはそれで複雑…って困ったように笑うミンギュくん。この顔、好き。
ミンギュくんの足の間に座って、お願いします。って言うと、ドライヤーの音が聞こえる。
この間、ジョンハンさんにやってもらった時とはまた少し違う感覚で女の子たちが上手って言う気持ちも分かる。眠くなってくるもん。
MG「おしまい!Aちゃん、本当髪きれいだね。」
本当によくそんなに女の子が喜びそうな言葉ばっかり、出てくるなってちょっと感心する。何も考えてなさそうなのに。
「ありがとう。じゃあ、交代。」
MG「え、俺のやってくれるの?」
「うん。上手だったから、お礼に。」
やったあ〜!って言うミンギュくんは、まるで小学生みたい。さっきまで、ホストみたいな事を平気で言ってた人と同じ人なんて信じられない。
「ミンギュくん、髪サラサラだね〜。」
普段から思ってたけど、触ってみるとやっぱりすっごいサラサラ。羨ましくなるくらい。
でも、人の髪ってどうやって乾かせばいいんだろう。力加減が難しくてついついソフトタッチになっちゃう。
すると、ミンギュくんが身体をくねらせて、
MG「Aちゃん、くすぐったい〜!」
って笑った。難しいなぁ。
「力加減が難しいの!」
その後も、何度もくすぐったそうにしながら耐えてくれてたミンギュくん。
最後にAちゃん、めっちゃ下手。って笑われたから、もうやらないと決めました。
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作者名:ぽんた | 作成日時:2020年3月2日 12時