#068 ページ19
「社会人になっても、たまには相手してください。」
私がそう言うと、ジョンハンさんは笑いながら、
JH「私の友達がいなくなるから彼女作るな、って泣かれたくらいだから言われなくても相手するつもりですけど?」
そう言った。
泣かれた、ってジョンハンさんが私にってこと?
「私、そんな事言ってません!」
JH「いや、言いました!酔っ払って泣いてました!」
「信じられない…」
私は一体なんてことを…
そんな事を言ったのにも関わらず未だにジョンハンさんと仲良く出来てることは奇跡だと思う。
JH「やっと、いつものAに戻ったな。」
「え?」
JH「今日は朝からいつもと違った。」
「どこがですか?」
JH「なんかソワソワしてる感じだったし、見た目もエギのくせに背伸びしすぎなんだよ。」
髪をぐしゃり、と撫でられるから、何するんですか!って言いながら元に戻す。
自分でも少し背伸びしてる感じは否めなかった。
「いつになったらそのエギ扱い辞めてくれるんですか?」
JH「辞めて欲しいの?」
「いや、そうじゃないですけど…私だってもう年齢で言ったら子供じゃないし…」
JH「男に対して危機感無いとことかまじでエギだけどな。」
危機感無いって、どうすれば危機感がある行動なのか分からないんだよ。
別に、知らない男の人にほいほい着いていくタイプじゃないし、むしろ逆だし。
「危機感持てってよく言うじゃないですか。それってどうすればいいんですか?」
JH「簡単に男の家に入らない、男を家に入れない。」
ジョンハンさんは、指を二本出してそう言った。
「入らないって、ミンギュくんのは例外だし、家に入れるのだってジョンハンさんしか居ません。」
JH「俺だって男だけど?」
「だって、ジョンハンさんはそんな下心がある人じゃないって信じてますもん…」
茶色の髪を一度かきあげ、あのな、と私の方を向いて話してきたジョンハンさんが私の事を見て一時停止した。
「わっ…」
JH「こういう所が危ないって言ってんの。」
私が着ていたブルゾンのチャックを一番上まで上げた。
「なんか、変でしたか?」
JH「雨で濡れて、中透けてた。」
ジョンハンさんにそう言われて初めて、ジョンハンさんもミンギュくん揃って私に上着を着せようとした理由が分かった。
「気をつけます…」
恥ずかしすぎてそれしか言えなかった。
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作者名:ぽんた | 作成日時:2020年3月2日 12時