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MG「…そういう所だってば。Aちゃんの好きなとこ。」
「…あのさ、好きだとかさらっと言うのやめよ?」
ジョンハンさんといい、ミンギュくんといい、なぜ皆私をからかうのか。初心な女子を手のひらで転がすのって楽しいのかな。
ミンギュくんの言葉のせいで、お互いに言葉に詰まって無言になってしまった。
MG「時に、Aちゃん!」
「はい!」
その空気を裂くように大きな声を出したミンギュくんにつられて私も声が大きくなってしまった。
MG「どうしてあの隣のアパートに住んでること教えてくれなかったの!」
ジョンハンさん、言いやがった…口止めしていなかったから仕方ないのかもしれないけど。
「だって、教えたらミンギュくん来ちゃいそうだったから。」
MG「行っちゃダメなの?」
「ダメだよ。」
MG「なんで?俺ら友達なのに?」
「それとこれとは話が別じゃん。」
友達、と一口に言っても私とジョンハンさんの関係と、私とミンギュくんの関係では少し違って。それは、出会ってからの時間の長さとかそういう事じゃなくて多分気持ちの問題。
MG「何が違うのか分かんないよ。」
「私が分かってるんで大丈夫です。」
んもう!なにそれ!!なんて大きな声を聞いているといつも通りミンギュくんと会話できているな、と感じる。
これくらいの距離がやっぱり丁度いい。
んーとじゃあ、と言葉を続けるミンギュくんの声が聞こえる。何のじゃあなのかは分からないけどとりあえず聞いてみる。
MG「学祭は?Aちゃんの学校の学祭行きたい!」
さっきまで私の家に来るか来ないかの話をしていたのに、なんでじゃあから学祭の話に繋がるのかは多分ミンギュくんにしか分からない。
「良いけど、私何もしないしミンギュくんに紹介できるような友達もいないよ?来たら私とずっと一緒にいることになっちゃうよ?」
そんなの絶対に楽しくないはず。私と2人だなんて。
MG「女の子紹介してもらおうなんてこれっぽちも思ってないし、むしろAちゃんとずっと居れる方が良いんだけど?」
「本当…すぐそういう事言う。」
ミンギュくんと話しているといつか心拍数上がりすぎて死んじゃいそうだから手短に日時だけ伝えて電話を切った。
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作者名:ぽんた | 作成日時:2020年3月2日 12時