【文スト 】お父さんの馬鹿

私は今日も ページ5

ベットに腰掛けて、ふと机に目をやると色んな刃物









いつも私が、私を傷つけるものに使うやつ









自 傷 行 為 ?というもの。









別にそれで死 んでしまったら、仕方の無いことだし









生き残ればまた悲しいここでの生活を送れば良いだけ









そんな意味の無いことをする意味は









痛みを感じると生きている、と思えるから









親からの寵愛を受けたことのない私は









紅葉さんたちからの愛も本物なのかわからない









愛が、わからない









だがしかし、齢9つの私にとって









それはとても生きた心地のするものではなく。









だから私は今日も、こうやって痛みを感じる









服の下は傷だらけ。









私の体は残念な事に頑丈で









この間は腹を深々と刺したのに









目覚めることが出来たのだ









自分を傷つけることに抵抗はないから、









色んな深さの傷があるけど









ぺらっと服を捲れば自分でも嫌な気分になるほどの傷跡









多分、もう消えないけど、取り返しのつかないことだから、仕方ない。









だから私はいつもカーディガンにニーハイを履く









服で隠れるように。









果物ナイフを持ち、ニーハイを脱ぐ









ｸﾞｻｯ









｢い゛ｯ、ぁ゛。｣









血が溢れ出す









生きてる、私は今日も









貧血で頭がくらくらする









｢お父、さん｣









意識が途切れた

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