おやすみ ページ34
「失礼します」
ガラガラ
病室の戸が開く
「首領、Aの調子はーーーッ!?」
駄弁る私と父を見て驚く中也さん、と、紅葉さん
「こんにちは…」
力なく微笑めば
「心配したではないか…動けるのかえ?」
靴をならしてこちらへ駆け出す紅葉さん
「体は…動かないんですけど…。お話くらいなら」
良かった、良かった…
そんな姿を見て
あぁ、心配されてたんだな、私。
なんて幸せ者なんだろう
そう思う
「みんな心配してたぜ、元気になったら顔出せ」
ぶっきらぼうだけど、何だかんだで心配してくれている中也さん
「うん…、みんな、ありがとうございます」
ふふ、と微笑む
「……お楽しみのところ悪いが…」
お父さんが言葉を挟む
中也さんが一歩下がる
忠実だなぁ
「紅葉くん。ありがとう。お陰で目が覚めたよ」
「なぁに、2人が幸せそうで私は嬉しい限りじゃ」
紅葉さん、何をしたんだろう
まぁ、いっか。
しばらく4人で喋った
こんなにいっぱい話すのは初めてで疲れて睡魔が襲ってくる
ふと、頭にあたたかい手がのる
「今日はもう寝ようか…、疲れただろう?」
うん
そう言いながら心地の良い睡魔に身を任せる
「おやすみ、A」
おやすみなさい、お父さん
今日は初めての経験ばっかりだった
こんなに気持ちよく寝れるのは、初めてだな
きっとそれは、お父さんがおやすみって言ってくれたから。
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ライ - やばすぎる親の前で見てて泣いてしまってあくびで誤魔化したくらいやばかったです!! (4月14日 3時) (レス) id: 3472106834 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーす。(プロフ) - やばい。すっごい感動しました…!!!もう読みながらずっーと泣いてて、涙で字が見えなくなりました!!! (2月24日 22時) (レス) @page47 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
deal...推し尊し - めっちゃ感動した、、、!!号泣しました!! (2月23日 10時) (レス) @page47 id: 6f967a7261 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - いつもはあまり感動して泣く、というのはなかったのですが、この作品を読み終えたとき、号泣しました。神作をありがとうございます! (12月13日 17時) (レス) @page47 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 号泣しました。最高の作品です (9月13日 1時) (レス) @page47 id: ca09eb9558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅ノ | 作成日時:2016年8月14日 15時