お願いだから ページ29
森�貎外 目線
「A、」
彼女から返ってくる返事は浅く早い呼吸の音のみ
あの後医者の手により簡易な治療を施された彼女だが
全くもって回復は見込めないそうだ
「もう、2週間もたったんだよ」
悪くなる一方の彼女の体
何時もにこにこと笑顔を浮かべていたとは思えぬ顔の青白さ
そして、まったく温かい体温が感じられない手
手をぎゅっと握ってみても血がのぼりもしない
「お出かけをしよう…一緒にご飯も食べよう。そうだ、好きなものを買おう」
何でもする。だからーー
「目を覚ましておくれ……」
全ては手遅れだった
私がもっと早く、彼女に手を差し伸べていれば
それ以前に、彼女が生まれた時私の心がもっと強ければ。
私は娘の心のこんな痛みにすら気づいてやれなかったというのか。
「…首領。見張りは俺が代わりましょう。ですので少し仮眠をとってはいかがでしょうか」
中原君が私を気遣う
だがそれでは駄目なのだ
「構わない」
「ですが、」
「彼女が目覚めた時に、私がいなくてどうする」
これ以上娘を傷つけるわけにはいかない
せめてもの罪滅しだ
そういえば中原君は無言でさがる
「どこに行きたい?」
返事は無くても永遠と話しかけ続ける
私の声がひどく室内に響いた
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ライ - やばすぎる親の前で見てて泣いてしまってあくびで誤魔化したくらいやばかったです!! (4月14日 3時) (レス) id: 3472106834 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーす。(プロフ) - やばい。すっごい感動しました…!!!もう読みながらずっーと泣いてて、涙で字が見えなくなりました!!! (2月24日 22時) (レス) @page47 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
deal...推し尊し - めっちゃ感動した、、、!!号泣しました!! (2月23日 10時) (レス) @page47 id: 6f967a7261 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - いつもはあまり感動して泣く、というのはなかったのですが、この作品を読み終えたとき、号泣しました。神作をありがとうございます! (12月13日 17時) (レス) @page47 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 号泣しました。最高の作品です (9月13日 1時) (レス) @page47 id: ca09eb9558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅ノ | 作成日時:2016年8月14日 15時