父 ページ3
コンコン
「失礼します」
中に入るとお父さんと、エリスちゃん
私は許可がないと入れてもらえないのに。
私の事を、見向きもしない父
「ねぇ、お父さん。お願いがあるんだけどーー」
「却下だ」
まだ何も言ってないし。
1日だけ部屋にいたいってお願いしようと思っただけなのに。
「君の考えている事は聞くまでもない。さぁ、用事が済んだなら出ていきなさい」
本当に、この人は私のお父さんなのだろうか
偶に、というか毎日心配である。
「あぁ、それと。ここではちゃんと首領と呼びなさい。」
ここでは、という事は私はマフィアを抜けない限り一生父を父と呼ぶことは無いということ。
エリスちゃんには、リンタロウ、って呼ばせてるのに
「申し訳ありません、首領。失礼しました。」
ぺこり
と頭を下げ出ていく
私だってまだ九つだ。
甘えてみたりしたい。
特に、甘えたことのない私は。
父は昔からあんな感じだ。
世話だってしてもらったことは無い。
紅葉さんや、中也さんが仕事の合間に面倒を見てくれた。
なのにエリスちゃんには付きっきりじゃぁないか。
涙をこらえ部屋に戻ろうとする
「なんじゃ、Aじゃないか。如何した?」
暗い表情の私を紅葉さんが引き止めた
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ライ - やばすぎる親の前で見てて泣いてしまってあくびで誤魔化したくらいやばかったです!! (4月14日 3時) (レス) id: 3472106834 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーす。(プロフ) - やばい。すっごい感動しました…!!!もう読みながらずっーと泣いてて、涙で字が見えなくなりました!!! (2月24日 22時) (レス) @page47 id: 93d57c8cdc (このIDを非表示/違反報告)
deal...推し尊し - めっちゃ感動した、、、!!号泣しました!! (2月23日 10時) (レス) @page47 id: 6f967a7261 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - いつもはあまり感動して泣く、というのはなかったのですが、この作品を読み終えたとき、号泣しました。神作をありがとうございます! (12月13日 17時) (レス) @page47 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 号泣しました。最高の作品です (9月13日 1時) (レス) @page47 id: ca09eb9558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅ノ | 作成日時:2016年8月14日 15時