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ページ39

A達は分かっているはずなのに





どうして?





A
「じゃあ莉犬くんのファン第一号は、私って事だね!」





莉犬
「……っ」





二人の出逢いは有り得ないもので





二人で過ごした時間は消えてしまうのに





A
「最後ケチャップかけるね。

……よいしょ。

はい!完成ー!」





莉犬
「……照れるなあ」





なのにどうして





莉犬
「おはよう」





「うん……

おはよう……」





二人はどんどん惹かれあっている





だけどやっぱり





人間は脆くて弱い





莉犬
「……Aには関係ないじゃん」





ほら

簡単に壊れてしまうでしょ?





A
「……ねえ神様……聞こえてる……?」





もちろん返事なんかできない





だけど聞こえてるよ、君の声





A
「……どうして私、ここにいるのかな……?」





それは僕にも分からないんだ





君が選んだ道だから何か意味があるはずだけど





Aが惹かれてたあの男は





きっともう来ないよ





一度壊れてしまったものは直らない





人間ってそういう生き物だろう?





莉犬
「Aが今、生きてるからだよ」





え……?





何で





こんなの"想定外"だ





今まで僕が見て来た人間じゃありえない





莉犬
「ねぇ……君ほんとに死ぬの……?」





何なんだ





人間って生き物は





たかが他人に何故そこまで感情を左右される必要があるんだ





Aもこの男も





理解できない





だけど何でだろう





何故かこの二人が





羨ましいと感じてしまう





仕方ないから僕からプレゼント





星を降らすぐらい





僕には容易いことだから

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:ニートになりたい | 作成日時:2021年6月29日 14時

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