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A達は分かっているはずなのに
どうして?
A
「じゃあ莉犬くんのファン第一号は、私って事だね!」
莉犬
「……っ」
二人の出逢いは有り得ないもので
二人で過ごした時間は消えてしまうのに
A
「最後ケチャップかけるね。
……よいしょ。
はい!完成ー!」
莉犬
「……照れるなあ」
なのにどうして
莉犬
「おはよう」
「うん……
おはよう……」
二人はどんどん惹かれあっている
だけどやっぱり
人間は脆くて弱い
莉犬
「……Aには関係ないじゃん」
ほら
簡単に壊れてしまうでしょ?
A
「……ねえ神様……聞こえてる……?」
もちろん返事なんかできない
だけど聞こえてるよ、君の声
A
「……どうして私、ここにいるのかな……?」
それは僕にも分からないんだ
君が選んだ道だから何か意味があるはずだけど
Aが惹かれてたあの男は
きっともう来ないよ
一度壊れてしまったものは直らない
人間ってそういう生き物だろう?
莉犬
「Aが今、生きてるからだよ」
え……?
何で
こんなの"想定外"だ
今まで僕が見て来た人間じゃありえない
莉犬
「ねぇ……君ほんとに死ぬの……?」
何なんだ
人間って生き物は
たかが他人に何故そこまで感情を左右される必要があるんだ
Aもこの男も
理解できない
だけど何でだろう
何故かこの二人が
羨ましいと感じてしまう
仕方ないから僕からプレゼント
星を降らすぐらい
僕には容易いことだから
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作者名:ニートになりたい | 作成日時:2021年6月29日 14時