another God ページ36
人間というものは実に不可解な生き物だ
「あぁー……
疲れた…眠たい…
早く寝よ……
え莉犬くん22時から放送!?
やったあ!」
.
「さっきの莉犬くんの放送可愛かったなあ。
え莉犬くん録画残してくれてる!
もう1回見返して寝よ。
あー明日も寝不足だ」
……本当に不可解な生き物だ
『another God』
僕は人間が言う神という存在だ
天界から人間を監視している
そしてこの子はA
僕が担当している人間の女の子
明るくて元気な普通の女の子だ
この子が昔から好きなもの
それはよく分からない動画だ
誰かが喋っているのを見ていつも楽しそうに笑っている
どんなに夜遅くなっても
疲れていても
必ずその人の放送?とやらを見ている
何が面白いんだろうか
僕には全然分からないや
人間について理解できない事はもう一つある
それは
男
「ごめん。
お前の事友達以上に見れないわ」
A
「……そっか。
分かった!
じゃあこれからも友達でいてね!」
恋愛感情というものだ
A
「はぁ……また振られた……」
家に帰ってからずっと布団に潜り込んで泣いている
たかが他人に何故そこまで感情を左右される必要があるんだ
人間は脆くて弱くて
簡単に壊れてしまう
面倒な生き物だよ
ピロン
「ん……?
え!?
さとりーぬ放送!?
やったあ絶対面白いやつ!
マリパかなあ」
……人間の事は理解できないよ
本当に
67人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ニートになりたい | 作成日時:2021年6月29日 14時