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莉犬くんの切ない声が、耳元で呟かれる。





ぎゅ、っと莉犬くんの腕に力が入る。





私の鼓動と、莉犬くんの鼓動が重なり合う。





莉犬
「こんな……温かいのに……

呼吸だってしてる……

心臓だって、ちゃんと動いてるのに……





君、本当に死んじゃうの……?」





「莉犬くん……」





胸が張り裂けそうなほど痛んだ。





こんな風に出会うはずがなかったのに





もうすぐやって来る"お別れ"の瞬間が





来なければいいのにと願ってしまう





「……ねぇ莉犬くん、2016年6月4日は、伝説の始まりなんだよ」





私は莉犬くんの背中に腕を回した。





「莉犬くんはね

これから5年間で数え切れないぐらいの活動をして

たくさんの人と出会って

たくさんのファンができて

私なんかが経験できないような事をたくさん経験して

いっぱいの愛に恵まれて

毎日毎日、私達リスナーに笑顔をくれるんだよ」




莉犬
「A……」





「私はね、莉犬くんの放送や動画が好き。

莉犬くんの放送や動画はすごいんだよ!

見たら悩みなんか吹っ飛んじゃうの!」





莉犬
「っ……

Aっ……」





「だから、大丈夫!

心配しないで……!

莉犬くんは……絶対大丈夫……」





ああ、駄目だ

泣かないで、莉犬くん

私まで泣いちゃうよ





悲しくて泣いてる莉犬くんは





1番見たくないんだよ

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設定タグ:すとぷり , 莉犬くん , stpr   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ニートになりたい | 作成日時:2021年6月29日 14時

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