０品目 ページ1
これはまふゆさんと私が出会った時の事……
私は転入生で、まふゆさんと同じクラスになった。
まふゆさんはクラスの人気者で完璧。如何にも優等生…といった感じだった。
私は家が隣な事もあり、親しくしていた。
(ベランダを超えて不法侵入できるぐらい近い)
ある日寝る前、まふゆさんの部屋を覗くと…
部屋が光に包まれまふゆさんの姿が消えていたのだ。
「…は？！」
ビックリするよね
急に人が居なくなるんだから。
私は驚いて、窓を開け、ベランダを乗り越え部屋に行った。
そしてしばらく監視していると…
如何にも憂鬱って感じのまふゆさんが死んだ目でいきなりパソコンの前に現れた。
「……ってAちゃん？！」
一気に優等生モードに戻るまふゆさん。
「えっ、あっ…勝手に入ってごめんなさい…」
「いいよ、別に気にしないよ。」
(いや、気にしないのかよ…)
「…ところで。どこに行ってたの？」
沈黙。
するとさっきの死んだ目に戻って斜め下を向いた。
「…別に。あなたには関係ないでしょ。」
と冷たい声で言い放たれ、思わず鳥肌が立つ。
「…何か悩んでる事が…あるの？」
「………」
「…私ね。優等生だと思われてるでしょ。それが嫌なの……私はニーゴの曲に救われた。私はただのニーゴファンよ。」
優等生モード……
そう思いながら後ろのパソコンに映るナイトコードを見る。
そこにはＫ、Amia、えななん…そして自分のアイコンは雪…
会話の内容は…
Ｋ《みんな。カップラーメン要る？沢山余ってて。》
えななん《じゃあちょっともらおうかな。》
雪《要らない。食べても味がしないし。》
「もしかして…まふゆちゃんって……ニーゴのメンバー…？」
「……。」
「まふゆちゃんってご飯の味しないの？」
「…うるさい！！！」
人を見下すような鋭い目。
身の毛がよだつ。
負けてられない。まふゆちゃんを救う為に…
「私…自分で言うのもなんだけど…料理が得意で…」
「……それで？」
強い言葉。
「私の思いがこもった料理なら…味…するかなぁと思って……」
自分でも声が震えてるのが分かる。
「……別にご飯なんて…気にしてないから。生きていけるなら何でもいい。」
「…でも！食も人生の楽しみの一つだよ！！」
「………そんなに言うなら、持ってくるだけ持ってきたら？私は食べても味がしないし…意味がないよ」
「…分かった！」
私はこの時、決意したのだ！！！
まふゆさんの胃袋を掴んでやると！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 246人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無案のむあん - 無名さん» 読んで ですね笑 (11月17日 19時) (
レス) id: a9cf29132f (このIDを非表示/違反報告)
無案のむあん - 無名さん» 楽しく呼んでいただいてありがとうございます！ちなみにレシピはクックパッド等から取ってきてるのでぜひ参考に！カヌレとタルトですね！お待たせさせてしまうかもですが書かせていただきます！ありがとうございます！( ´∀｀) (11月17日 19時) (レス) id: a9cf29132f (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 私もおかしづくりが趣味なので楽しく読ませていただくとともに、お菓子作りのアイデアも頂いてます♪ リクエストなのですがカヌレとタルトは可能でしょうか…？ (11月16日 12時) (レス) id: ba3d5519eb (このIDを非表示/違反報告)
無案のむあん - わんだほーい！さん» 初コメいただきましたー( ´∀｀)コメントありがとうございます！シャーベット了解です！(￣^￣)ゞ少々時間がかかるかもですが気長にお待ちくださいませ〜 (8月27日 1時) (レス) @page42 id: a9cf29132f (このIDを非表示/違反報告)
わんだほーい！ - 初コメ失礼します！リクエストでシャーベット作って欲しいです。 (8月24日 16時) (レス) id: 387c9e438b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無案のむあん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/muan/
作成日時：2022年3月26日 1時
