まふまふさんが猫に！？ (ページ7)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:1,270 hit

ニャー（6）ページ7

真冬side

ハァハァ。痛いよ。助けて。もう.......やめてっ。

僕はお母さんに毎日暴力を振るわれている。

そんな僕の唯一の友達。というか仲間は空だけだ。
僕は空だけに心を許している。

前は僕にもたくさん友達がいた。
でも。その友達は皆お母さんに叩かれたときのたくさんの傷と痣を見て離れていった。

空だけは違った。

僕は空に勧められて歌い手を初めて見た。

僕はまふまふ
空はそらる
という名前で活動をしている。

お母さんがそのことを知ってさらに暴力はエスカレートしていった。

でも、僕は僕を待っているたくさんのリスナーさんのために歌い手を続けると決めた。

今、そらるさんは海外にいる。
両親の出張でどうしてもついていかなければならなかったらしい。

僕は今日も暴力を振るわれた。
僕は必死になって逃げてきた。雨がたくさん降っていて体が痛い。

フラフラする。意識が朦朧とする中そらるさんの顔が思い浮かんだ。

「そらる.....さん。」僕はそう一言つぶやいてパタリと倒れた。

どのくらい立ったのだろうか。
目を覚ますと僕は道の端に倒れていた。

僕のことを汚いものを見るような目で見ながら通り過ぎていく人々。

あっ向こうから女の子が走ってくる。
呼吸がしずらい。ﾊｧﾊｧ
(助けて。助けて助けて。)と必死に願った。

(あぁあの女の子もきっと助けてくれないんだ。)

僕は体が弱ると.....猫になってしまう新種の病気。