6話 ページ8
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次の日の昼休み、言い争いをしていた兄妹__________司波達也と司波深雪は真由美に誘われて、生徒会室の前に立って居た(実際に誘われたのは深雪で、達也はそのオマケだ)。
達也が戸を開けると、そこには真由美と風紀委員長、生徒会役員が二人居た。
そしてもう一人。
そこに居た人物があまりにも意外だったせいで、達也は目を見開いた(といっても、少しの変化だったが)。
その些細な変化を目敏く見つけた意外な人物__________壁にもたれている鈴峰は、薄く微笑んだ。
「僕は研修生だからね。生徒会の活動も見学させてもらっているんだ」
「そういうわけなのよ。そういえば鈴峰先生は達也くんのクラスの研修生だったわね」
二つめの真由美のセリフを聞いて、よく知っているな、と達也は思った。
もちろん、珍しい研修生のクラスを、ではなく、達也のクラスを、だ。
「とりあえず掛けて。お話は、お食事をしながらにしましょう」
ホスト席に真由美、その隣、深雪の前に三年生の女子生徒、その隣、達也の前に風紀委員長、その隣に二年生_______書記の中条あずさという順番で席につくと(鈴峰はもう昼食を済ませているのか、壁にもたれたままだった)、真由美が話を切り出した。
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光井 ほのか
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作者名:龍牙 | 作成日時:2017年6月24日 23時