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はぁ、と深い溜め息をもう一度吐く
そしてまた、読書に集中する
すると中庭のなかを彷徨っていた足音が突然、自分の目の前で止まった
…まさかここに座るの、かな
他に行けばいいものを
といっても他のベンチは既に使用中だ。何故わかるのかというと、自分も今まで探し歩いた結果、ここしか空いていなかったのだ
「…隣、座っても？」
なんだか相手は少し驚いているらしい
声が上ずっている。なぜだろうか
『どうぞ』
私は顔を上げることなく答えた
なんだか知り合いにはなりたくなかった
…直感だけれど
相手も返事を貰うと満足したらしく、隣に座ると自分の端末を開き画面に没頭し始めたので放っておく
邪魔だな、なんて最初思ってしまったことに罪悪感が出てきたのは気のせいだろう
入学式開始、30分前
みんなが会場に入った頃を見計らって本を閉じる
するとなんだか嫌な予感がしたので急いでその場を後にした
…隣の人には声も掛けなかったが、まぁ大丈夫だろう
すると後ろから、隣の人が女子生徒に話し掛けられている声が聞こえてきた
『…予感ってこれか』
私は振り返ることなく、真っ直ぐに会場を目指して走った
その後ろ姿を恨めしそうに見る目がひとつ
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ベルモット - 魔法等高校の劣等生、読みました。原作揃いで話が理解しやすいです。面白かったです。 (2019年2月5日 16時) (
レス) id: 0066f4728f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あきら | 作成日時：2016年10月4日 3時
