魔法科高校の劣等生 (ページ39)

今日:99 hit、昨日:74 hit、合計:892,007 hit

3-15 ページ39

と、そこに今まで倒れて気を失っていた人物が突然喋りだした

「………実技試験における魔法力の評価は、魔法を発動する速度、魔法式の規模、対象物を書き換える強度で決まる。
なるほど、テストが本当の能力を示していないとはこういうことか…」

『…突然喋りだすなんて、ホラーですよ、副会長』

「あ…すまない」

なんと律儀に頭を下げて謝ってきたよ
ウィード、ウィードって馬鹿にしてたのにね…！

「はんぞーくん、大丈夫ですか？」
「大丈夫です！」

間髪入れずに反応する副会長
これは面白いものを見た

「そうですね、ずっと気がついていたようですし」
さ
今の副会長の台詞は、今までの話を聞いていないと出てくるはずがない

「いえ、最初は本当に意識がなかったんです！
意識を取り戻した後も朦朧としていて…身体を動かせるようになったのはたった今なんですよ！」

なんと言うか…いや、青春ですね
どうやら副会長は会長に惚れ？ているらしい
顔を赤くしたまま言い訳をする姿は可愛らしいものだけど

そしてどうやら、会長自身も、副会長の純粋な恋心を理解している上での行動のようだ

会長は猫かぶりの小悪魔だと思った