日本人の魔女が多分活躍する話２(下) (ページ32)

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ハリ「僕がなぜ逃れたのか、どうして君が気にするんだ？ヴォルデモート卿は君より後に出てきた人だろう？」

トム「ヴォルデモートは僕の過去であり、現在であり、未来なのだ...ハリー・ポッターよ」

ポケットからハリーの杖を取り出しリドルは空中に文字を書いた。3つの言葉が揺らめきながら淡く光った

TOM MARVOLO RIDDLE
トム・マールヴォロ・リドル

リドルはもう一度杖を振った。
すると文字が並び方を変えた。

I AM LORD VOLDEMORT
私はヴォルデモート卿だ

トム「わかったね？この名はホグワーツ在学中に既に使っていた。もちろん親しい友人にしか明かしていないが。
僕の生まれる前に母が魔女というだけで捨てた汚らしいマグルの父親の名前を、サラザール・スリザリンその人の血が流れている僕がそのまま使うと思うか？答えはノーだ。僕は自分の名前を自分でつけた。ある日必ずや、魔法界の全てが口にする事を恐れる名前を。僕が世界一偉大な魔法使いになる日が！」

ハリ「君は世界一偉大な魔法使いじゃない！世界一偉大な魔法使いはアルバス・ダンブルドアだ！」

トム「ダンブルドアは僕の記憶に過ぎないものによって追放され、この城から居なくなった！」

『ダンブルドアは居なくなったりしない！』

リドルは口を開きかけたがその顔が凍りついた。

後ろを振り向くとフォークスが何かを持って紅色の大きな羽を羽ばたかせ、金色の尾羽を輝かせながら飛んできた。

フォークスは私に持っていたものを手渡し、ハリーの肩へ乗りハリーに頬に体を寄せ去っていった。

トム「それは...」

トムは私の手元を見て言った

トム「古組み分け帽子だ。君にお似合いだ。A。ダンブルドアが味方に送ってきた援軍はそんなもんか！さぞかし心強いだろう。」

リドルは笑みを浮かべた。
そして石像の顔を見上げシューシューと蛇語を話した。

私はさっぱり分からないが、ハリーの顔が緊張していた。
石像に見ると石像の口がだんだん広がっていき、石像の口の中で何かがうごめいていた。

私とハリーは秘密の部屋の暗い壁にぶつかるまで、後ずさりをした。

ハリ「A！目を閉じて」

私はそのハリーの声で気づき目を閉じた。

ハリーは私の手を掴んだ。

すると耳元でバサバサという音が響いた。
直感でフォークスが戻ってきたんだと分かった。

そして、ドスンという音が聞こえた。

トム「よくもバジリスクの目を...でもまだ音でわかるぞ！」