『まほうつかい』さん【逆先夏目】 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:21 hit、合計:59,417 hit

２話ページ3

.

『で、これはワッシュバーンって言うメーカーで…』

「Aの好きなギタリストが使ってた、でショ？」

Amazing…☆

中庭から楽しそうな声が聞こえると思ったら

Aさんと夏目くんではありませんか！

『あ、渉さんだ。どうも～』

「お久しぶりですAさん、夏目くん。あなたの日々樹渉です…☆」

薔薇を一本出してAさんの前に差し出す

『ありがとうございます…って夏目！』

「ふふふ、手厳しい魔法使いさんですねぇ」

渡そうとした薔薇は私の手元に返される

「いくら渉にいさんでもAに薔薇は渡さないデ」

『薔薇をもらう権利もないのね私』

はぁ、とため息をつくAさん

「そうだヨ。…まァ、どうしても欲しいならボクがあげるけド？」

おや？耳が赤いですよ、夏目くん

『夏目が薔薇？…ぷっ』

「……」

『あー！私のギター！！！』

相変わらず仲がよろしいことで

私も微笑ましいです…☆

まあこの様子だと想いを伝えるのはまだ先ですかね

「それでは私はこの辺で」

『はい、また！ちょっと返せ夏目！』

愛情の裏返しは気付いてもらえませんよ、夏目くん

.