もう1人のマイキーAnother【東卍】

an unknown place ページ3

日本最大の犯罪組織“梵天”。賭博、詐欺、売春、殺人、どんな犯罪も裏には梵天がいると言われる組織。そしてそのトップにいるのが無敵のマイキーこと佐野万次郎、そして



蘭「お〜おかえりA」


三「あ゛ッ！？灰谷テメェ気安く首領の名前呼ぶなっつってんだろ！！！」


竜「それ気にしてるのオマエだけだぜ？な、別にいいよなA」


『万次郎の事はマイキーって呼ぶのにな』



Aの一言にうぐっ…と正論を突きつけられ、ぐうの音もでないのか複雑な顔をする三途。でもオレの王は首領だけだから…と、ボソボソと後ろに立って喋る三途を無視し、ソファに座る。此処は梵天のアジトのうちのひとつである高級マンションの一室。出入り出来るのは幹部メンバーのみ。他にも表向きはIT企業を装ったビルなど、梵天のアジトは主に東京から横浜にかけて複数存在する。



『万次郎は？』


三「今日のスケジュールは坂本組との会合が18時からですね。同行する鶴蝶に進捗を報告させますか？」



『いや、いい。18時ならもうそろそろ帰ってくるだろ』



三途春千夜は、梵天のNo.2でありAの専属秘書でもある。最初こそA専属の別の秘書が付いていたが、余程気に入らなかったのか何かと難癖をつけて秘書を追い込み、ある時当時の秘書を自i殺させた事をきっかけに、Aの『春千夜、オマエ今日からオレの秘書やれ』という一言により今日に至る。その日三途は嬉しさのあまりヤクをいつもの倍決めてしまい、危うく屋上から飛び降りそうになった所を鶴蝶に止められたとかそうじゃなかったとか。



蘭「そういや知ってるか〜？」


『ん？』



蘭のその言葉にピンと来たのか、兄弟である竜胆も兄と同じようにニヤニヤとした顔つきになる。ドカッとAを間にして両端に座る灰谷兄弟。



竜「最近オレらの周りを嗅ぎ回ってるネズミが2匹いるんだよ」


『そんなのいつもの事だろ』


蘭「それがAと縁のあるヤツなんだよな〜」



ピクリ、とAの眉根が動く。するりと蘭がAの肩に腕を回す。後ろにいる三途が「おいテメェ！！！」と叫ぶが無視を決め込む。



蘭「花垣武道と羽宮一虎。Aのオトモダチ、だろ？」





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