22話 イチゴとブルーハワイ ページ24
白い砂浜、空は晴天。そして何よりも地の向こうへと続く青い海。A、マイキー、場地、三ツ谷はその光景にテンションが上がる。東卍メンバーで海行こうぜ!と場地が言っていた言葉通りにバイクを走らせてやってきたのは近くの海水浴場。本当はドラケンも行く予定だったのだが、退院したとはいえ、まだ完全に治りきったわけではないので安静のため今回は欠席という形になった。
マ「三ツ谷!どっちがはえーか競争な!」
三「のぞむところだ!」
そう言ってマイキーと三ツ谷は海へと駆け出していく。乗り遅れたAは『アッずりぃ!』と着いていこうとするが場地に腕を引かれる。
『なんだよ圭介!』
場「オマエは日焼け止め塗ってからなァ」
おらこっち来いとセッティングしていたパラソルの下へと誘導するとAははやく遊びたいのかぷく〜とモチのように頬を膨らます。マイキーと比べ、肌が白いAは焼けるとすぐに真っ赤になるのだ。昔からそれをわかっていた場地は、エマから念入りに託された日焼け止めをAの手の届かない所に塗っていく。
場「オラ、自分で出来るとこはやれよ」
『早く遊びたいのに…』
場「後で後悔すんのは自分だぞ〜」
Aも経験上それは重々承知しているのか、ぶーぶー言いながらも大人しく日焼け止めを塗っていく。全て塗り終わり、よし行くか!と立ち上がる場地の手を今度はAが引っ張る。
『かき氷食べたい』
場「アァ?泳ぎたかったんじゃねーの」
『気分変わった』
よし、行くぞ!と海とは逆方向にある海の家へと手を引っ張る。ほんとマイペースだなと思いながらも、以前かき氷を奢る約束をしていたので大人しく着いていく場地。
『オレいちごな!』
場「おっちゃんいちごとブルーハワイ!」
かき氷を貰い、また自分たちのパラソルへと戻る。ひとくち口に運べば口いっぱいに広がるイチゴの味と頭まで響く冷たさ。海を見ながら食べるかき氷は、普段の倍美味しく感じるようで、2人はしばらく無言でその美味しさを噛み締める。
場「次来る時はドラケンも連れて来なきゃなァ」
『パーちんも戻ってきたら連れてこーぜ!』
場「……一虎もな」
その一言に、先程まで楽しげだったAの顔から表情が消える。
場「…A、オレはアイツを『分かってるよオマエが言いたい事』…」
ぱくり、とまたひとくちかき氷を口に運ぶ。Aはそれ以上何も話さなかった。
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比嘉槐 - なんか読んだことあるなと思ったら以前読ませて頂いた作品でした(*´∇`*)とても面白いです!これからも応援してます╰(*´︶`*)╯♡ (11月28日 15時) (レス) @page1 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカです - お久しぶりっス!最近は来れなくてすいません!ハイキューの夢小説の方を見ていまして、東京リベンジジャーズもたまに見てるんですけど、タイトルを忘れてしまって、頑張って探したらあったので、すぐさまコメントしましたっス!続き楽しみに待ってます!! (2022年2月13日 23時) (レス) @page24 id: acf5fa610c (このIDを非表示/違反報告)
竜蘭(`・ω・´) - まっぽさん» タイトルは同じじゃないですよ!!マイキーのドッペルゲンガーです!!設定とか全然違います!!このお話は兄弟ですけど、マイキーのドッペルゲンガーというお話は兄弟じゃないんです!!うるさくてごめんなさい (2021年12月24日 7時) (レス) @page2 id: 784883b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
まっぽ(プロフ) - 蓮さん» 蓮さんコメントありがとうございます!それって占ツクでですかね?もしタイトルにAnotherがついていて梵天軸の話だったら私の作品です💦 (2021年12月20日 0時) (レス) id: 1847723ecb (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - この作品に似たような作品が作られてますよ💦同じタイトルで内容も似ています (2021年12月19日 21時) (レス) id: 1abcf988f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっぽ | 作成日時:2021年7月14日 3時