俺だって ページ10
≪風柱 不死川 実弥 視点≫
いつもとは違う
暖かくて、なんか柔らかい
甘いいい香りもする
それが幸せでまだ目を開けたくない
でも
「っん」
俺の声じゃない、甘い声
「っ!!」
2人で抱き締めあって寝てる俺とA
あー、
頭を抱えて昨日のことを思い出す
この体制はいろいろまずい
Aを起こさないように静かにAの拘束から逃げる
幸せそうに寝るA
「お前……俺じゃなきゃ一瞬で喰われてるからな」
Aの頬に触れる
「俺だって男なんだよ」
Aの頬にそっと口付ける
かぁー、と顔が赤くなる
「頭冷やすか」
自室を出て台所にいく
「おはようございます」
しばらくすると寝巻き姿のAが台所にくる
「ああ、よく寝れたか?」
「はい、よく寝れました。
私、不死川さんのお布団で寝てしまってすみません。
不死川さんはきちんと寝られましたか?」
一緒に寝たこと覚えてねーのか
「ああ。
ほら、朝飯作ったから食うぞ」
「ありがとうございます」
Aは俺の作った飯を美味しい、とかお上手ですね、とか何回も褒める
ただの味噌汁と焼き魚と米なのに
でもいつもと同じ飯なのに今日は旨く感じる
後片付けをするAに
「それ終わったら街に行くぞ」
「街?」
「お前の服、必要なもんとかあんだろ?」
「あ、はい…」
少し顔の表情が曇る
「あー……帯またやってやるから部屋にこい」
「ありがとうございます!!」
両手をあげて喜びそうなA
その後
「絶対に前押さえとけよ!」
「はいっ」
「絶対に前を離すなよ!」
何度も念を押してAの帯を仕上げる
「不死川さん、ありがとうございます!」
くるくる回って喜ぶA
あー、なんでこいつこんな可愛いんだよ
「ほら、街に行くぞ」
Aの手を握り、街へいく
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作者名:りん | 作成日時:2019年11月19日 22時