平和 ページ3
≪風柱 不死川 実弥 視点≫
鬼舞辻無惨を倒して1ヶ月
Aは、まだ目覚めない
あれから鬼殺隊も大きく変わった
宇随は嫁と幸せになるといって出ていき
悲鳴嶼さんもこの国をみたいといって出ていった
甘露寺が実家に帰るのといろんな物を食べたいと休暇を申し出ると伊黒もそれに着いていった
胡蝶は蝶屋敷を誰でも利用可能な病院とし、医師として生活している
煉獄は屋敷に子供たちを呼び、勉強や剣術を教えている
冨岡と時透、俺の3人は特にやりたいこともなく、
お館様に来る依頼
大岩をどけてほしい、とか
池にいる大蛇を退治してほしい、とか
山賊を退治してほしい、とかをこなしていた
依頼はつきないが
鬼を殺すよりはるかに楽で平和な世界
Aがいるこの蝶屋敷にも毎日通っている
手を握れば、暖かい
生きていると実感する
『Aさんはきっと鬼舞辻無惨の血を飲まされたのでしょう。
でもAさんは鬼になることを拒絶した。
体が元に戻ったのは血のせい、
目が覚めないのは今もまだそれを拒絶し戦っている。
あくまで私の憶測ですが』
「A、負けるな。
お前はつえーんだよ」
励ましたり
「A、今日は少し冷えるな。
お前、寒くねェか?」
世間話をしたり
「A、どうだ?さっぱりしたか?」
Aの体を拭いたり、髪をとかす
「甲斐甲斐しいですね、不死川さん」
「…胡蝶か」
胡蝶は俺の横に来て、手を出す
「あ?」
「あとは私がします。
不死川さん、Aさんの服を脱がせられないでしょ?
それとも、一緒に脱がせます?」
「目が覚めてねェー奴にそんなことできるか!!」
「ふふ、では目が覚めたらできるんですね?」
「っな!!っ!」
何も言えずに席をたつ
熱くなった顔を手で隠す
『目が覚めたらできるんですね?』
「できねェーよ」
そんなこと、まだできねェーよ
94人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りん | 作成日時:2019年11月19日 22時