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接近 ページ17

≪風柱 不死川 実弥 視点≫


湯浴みを終えて部屋に戻ると
今日も布団を敷くAがいる



なんで、今日もいんだよ




「不死川さん、布団敷いておきましたよ」


「あ、ああ」



いや、ちげー


「今日もここで寝んのか?」


「はい、今日だけじゃなくて、
これからずっとここで寝ますよ。
不死川さんと一緒に寝ると寝心地いいんですよね」


「へぇー…」



いやいや、ちげー


「A」


こいつ、ふざけてる

俺がこれまでどんな気持ちで我慢したと思ってんだ


あいつに説教をしようとしたのに



「また髪が濡れてます」



俺の前に来て丁寧に髪を拭く

やっぱこいつが拭くと気持ちいな
目の前にいるAの肩に頭を置く



「不死川さん?」



『不死川さんと一緒に寝ると寝心地いいんですよね』


ちょっとしたいたずら心
あいつの肩に軽く噛みつく


「っん」


色っぽい声に制御ができない


真っ白なAの首に口づけをし、赤い印をつける

「ん、…ぁ」



瞳に涙を貯めて、俺のことを睨む

そんなん逆効果だ


Aの耳を食べるため口を開くが

ドン!


Aに押され、布団に倒れ込む


「不死川さん!」


瞳に涙をためたまま、倒れこんだ俺に迫ってくる
両手は床を押さえてて抵抗できない



「仕返しです」



Aは俺の頬にくちづけ
太陽のように笑った


仕返しじゃねェーよ!

顔が赤くなるのを隠して



「おい、明日も仕事だろ!
早く寝ろ!」


「はい」



今日も2人で並んで寝る



そっと俺の布団にあいつの小さい手が入ってくる



「ほら」



その手を握るとあいつはまた嬉しそうに笑って眠りにつく

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作者名:りん | 作成日時:2019年11月19日 22時

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