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≪漣 A 視点≫


雨のなか寒さで動けない私を不死川さんは屋敷まで運んでくれた


服を着たまま2人でお風呂に入り
不死川さんは私を暖かくて抱き締めてくれた


でも2人で入ったときに上がった水飛沫を見てから何かモヤモヤしてきた


お風呂から上がる不死川さんに付いていこうと立ち上がったとき、目の前が歪んだ









「悪い、起こしたか?」



目の前で申し訳なさそうに謝る彼



「お前、風呂で逆上せたんだよ。
ほら、水飲めるか」


私の体を起こし水を飲ませてくれる



「あとこれ」



彼の視線の先には季節違いな風鈴



「今から粥でも作る
もしなんかあったらこれで呼べ」



私の頭を優しく撫で部屋から出ていく


ああ、なんて優しいんだろう







ごめん




ごめんね





実弥、



私…





「記憶が戻っちゃった」





ごめん、…ごめんね……








「もう一緒にはいられない」









「ごめんね




実弥、…ごめんね






さようなら」

ごめんね→←どうしようもなく



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作者名:りん | 作成日時:2019年11月19日 22時

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