誕生日プレゼント（緑）2 (ページ9)

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そこまで言うたら大きく一つ深呼吸する

｢パートナーとして｣

｢相手をどんだけ尊敬出来るかが大事やと思う｣

｢俺は｣

｢入籍したからって相手を自分の支配下に置くくらいなら｣

｢ずっとパートナーで｣

｢ずっと対等な関係でおる方が幸せやと思う｣

そこまで一気に言うたら

Aが目を瞑ったまんま

｢そっかぁ｣って小さく呟いて

ほんのちょっとだけ泣きそうな笑顔を浮かべた

俺まちごうてる？

けど...

｢俺は...｣

｢俺は...パートナーとしてAの傍におりたいと思ってる｣

そおはっきりと伝える

｢...パートナー...かぁ...｣

｢...たかが...かぁ...｣

Aが独り言のように呟いたと思もたら

ぱっちりと大きな目を開けた

その顔はまだ青いまんまで

それに

しんどいせいなんか？

今の話のせいなんか？

その目は涙の膜がはっとって

今にも零れ落ちそうなとこで耐えとる

その目にまっすぐ見つめられて

動く事も目をそらすこともできひん

｢たかが...紙切れ一枚に｣

｢誰よりも縛られてるのはただよしくんの方だね...｣

そう言って静かに目を閉じた

｢少し...寝るね...｣

そう言うて目を閉じた拍子に耐えとった涙が頬を伝う

俺がそっとその涙を拭ったら

その手に擦り寄る事もなく

ギュッっとうさぎを抱きしめると

｢...ごめん...ね...｣

って呟いて口をつぐんだ