今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:51,558 hit
小｜中｜大
14 ページ14
誘い方からして百戦錬磨かと思たせんちゃんは
何でか
いや...ちゃうな
らしいっちゃあらしいいんか...
愛されることに慣れてない
そんな感じで
俺が優しい言葉を吐き出すたんびに
泣きそうな顔でイヤイヤと首を振ってた
ええ歳して
アイドルな俺が
何の準備もないまんま
突き進んでもて
一瞬の躊躇いを見せた時に
｢大丈夫｣
｢大丈夫だよ｣
って
騙されたらあかんって警告鳴らす俺と
せんちゃんの言葉に嘘は無いって思う俺との戦いは
戦いにもならへんほぼ不戦勝な状態で後者が勝って
人生初の感覚を知った
余韻に浸ることも
愛を囁き合うて確認することもなく
上がりきった息も整わへんうちに
せんちゃんは床に落ちてたルームウェアーの上だけ着て
下着を拾うと
さっさと橙色の光の方へと行ってしまった
俺はその後ろ姿を見送ったあと
枕元でくしゃりと二つ折れになるように座るうさぎのぬいぐるみを手に取る
毛もところどころ抜け落ちて
いくつかほころびを縫い合わせた後もある
その縫い目はすごく大きて雑なんから
よぉ見いへんかったら分からへんもんまで
きっと
幼いせんちゃんが直したもんから
大人になってから直したもんまで
ほんまに大事にしとんが分かるやつやった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 455人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：UTA
| 作成日時：2019年5月15日 15時
