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うさぎの鼻と俺の鼻をくっつけて
真っ黒な瞳と目を合わせて
「お前に見られてもたな」
って呟いて頭を撫でる
「お風呂どうする?」
「先にもらってもいい?」
って聞いてきたせんちゃんの声に
一瞬ビクリと体が跳ねる
恥ずかしいとこ見られてもた
そう思て見返したせんちゃんの顔は
見たことも無いほど
宗教画みたいに
優しくて綺麗な微笑みを浮かべてた
「どうしたの?」
「先に入る?」
って近づいてきたせんちゃんに顔を覗き込まれてハッと我に返る
「あぁせんちゃん先入ったらええよ」
そう慌てて答えたら
「ありがとう」ってせんちゃんが
橙色の灯りに向かって行った
「はずっ」
「めっちゃ見とれてもたわぁ」
そううさぎのぬいぐるみに話しかけて
せんちゃんがしとったみたいにギュッと抱きしめた
そんな俺をせんちゃんが見とるとも知らんと
さっきまで直ぐそばにあったんと同じ匂いを嗅ぎながら
うさぎのぬいぐるみを抱きしめて裸のまんま
ベッドの上でゴロゴロのたうち回っとった
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作者名:UTA | 作成日時:2019年5月15日 15時