耳元で歌わせて（赤）9 (ページ22)

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そのヒナの言葉聞いてヨコも｢俺もそお思てた！｣って俺を指さして言うし

そんなヨコを見てAちゃんは照れて真っ赤になって俺を軽く睨んでるし

そんな顔されても無意識なんやし知らんやん

｢そんなことあらへんわ｣

｢ほら早よ帰んで｣

そう言うて先に立って歩き始めた

そんな俺に追いついて｢そんなことあるわ｣ってヒナが笑いながら肩をぶつけてきた

｢肩がもげるわ！｣って俺もわざとらしい肩押さえて笑らう

振り返ったら少し離れたとこからAちゃんがヨコと二人して

にこにこしながら俺らを見ながらついてきてた

一回家帰ってから車で近くのスーパーまで買い物に出る

助手席から振り返ったAちゃんがヨコとヒナに

｢何か作ろか？｣って聞いたら

二人が声揃えて

｢ポテサラ！｣って

｢ポテサラはAちゃんのが一番美味いってすばるが｣

｢ほんましつこいくらい言うてたから｣

ってヨコが言うたら

｢そおなんやって！｣

｢めちゃめちゃ気になっててん｣

ってヒナにも言われて

｢あれ？俺いつそんなん言うた？｣

全然覚えないねんけど

｢忘年会の一流ホテルのボテサラつっつきながら言うてたやんけ｣

ヒナがガハハと笑いながらそう言うてきた

｢えっ？俺そんなん言うてた？｣

｢まぁ俺史上最高に美味いんはほんまのことやし｣

｢しゃあないわな｣

シレッと思たとおりに答えたらAちゃんに左腕をペシッてどつかれて

｢ポテサラ作るけど...｣

｢ほんま普通のやで？｣

｢何かすばるくんのせいで作りにくなってしもたわ｣

ってちょっと...イヤかなり困ったように言うてた