耳元で歌わせて（赤）9 (ページ23)

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スーパーでは俺が大きめのカート押して他の三人が気になったもんやらいるもんやらをぽいぽいカゴに入れていく

結構な量買うて後で三で割ろってなってとりあえずの会計はヒナが済ませてくれた

家に着いたら俺がコーヒーいれて

昼メシ用に買うてきた焼きたてパンを頬ばる

俺が半分まで食うたとこで｢ほい｣ってAちゃんに差し出す

Aちゃんも当たり前にそれを受け取ったら自分の食うてたやつを俺に渡してきた

それを見てヒナとヨコが固まっとる

｢ん？｣って顔して聞いたら

｢いや...なんて言うか...｣

珍しいことにヒナが言い淀んで

｢めっちゃ仲良しやんけ｣

ってそんなヒナを見てヨコが笑って言うてきた

｢えっ？何が？｣

Aちゃんもそう聞いた俺の横でキョトンとしとる

｢ええねんええねん｣

ヨコにそう押し切られて腑に落ちひんままごちそうさま

智衣ちゃんらは7時近くになるらしいし

Aちゃんは今のうちにポテサラ作る言うてキッチンへ行ってもた

残された男三人でやることないしってレコードかけながらババ抜き始める

Aちゃんの料理が終わるまですることにして

トータルべべのやつはみんなが揃ったとこで恥ずかしい告白をするんにして

そしたらこれが意外と燃えるねん