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あんなにも頑張っていい人貯金して手に入れた有休は無くなってしまったし
一緒に迎えたかった彼の誕生日は
結局一人ふて寝して迎えてしまったし
目が覚めてLINEしようかとも思ったけど
どうせ晩御飯を一緒にって言ってるんだし
彼には連絡せずに激務をこなす
一時間の残業こなして
慌てて家に帰ってシャワーを浴びる
髪を乾かしながらスマホを確認する
うん
そうだよね
晩御飯だもんね
こんな時間に連絡あるはず無いよね
そっとスマホを閉じて
化粧に取り掛かる
丁寧に隈を隠して
マスカラして
アイラインもひく
久しぶりのちゃんとしたメイク
髪もきちんとセットして
キレイめのワンピースに着替える
いつもと違う私が鏡の中にいて
随分と
彼のために
自分のために
おしゃれすることを放棄してきたな
ってそう思った
もう一度
スマホを確認にしてもまだ連絡来てないし
せっかくなんだから
ケーキは無理でも食事だけは
体に優しい何かを作って
二人ゆっくり話そう
そうだよ
なんのための合鍵
前は何も聞かずに行ってご飯作ったりしてたじゃん
今日は泊めてもらって
明日は彼の家から出勤しょう
そう決めて
明日の仕事の服も準備して家を出る
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作者名：UTA
| 作成日時：2020年9月10日 19時
