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どんよりした気分のまま
シャワーして
惰性で
髪をかわかして
気休めの
オールインワンジェルを適当に顔に塗りつけたら
ベッドに潜り込む
とっくに彼の匂いの消えた
彼用の枕に顔を伏せて
一緒に眠った最後の夜を
思い出せないないまま
眠りについた
翌日からも仕事は待ってくれないし
それどころか
普段なら栄養ドリンク片手に
少しの体調不良なら仕事するのに
今は
微熱でもあろうものなら休まなきゃダメだから
そのしわ寄せは他の者に来て
結局は
働いているスタッフ全員が
元気とは程遠い
疲労困憊状態
ご多分にもれず私も
彼にLINE送る元気も無くなってしまっていた
そんな中
夜勤を終えて帰ろうとした10日の朝
明日の勤務の子が三人一度に熱を出したって連絡が入った
今から保健所に連絡するけど
明日は出勤出来ない事は確定
電話を切った主任さんの
縋るような目と視線が合ってしまった･･･
「あの･･･」
「夜は無理ですけど明日の昼入りましょうか？」
言っちゃうでしょ？
ってか言わない選択肢なんてないでしょ？
明日の夜を避けてって言えた私すごいでしょ？
「いいの？」
主任さんの笑顔に
「夕方以降は予定が外せないので･･･」
って半泣きになりながら念を押すのが精一杯だった
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作者名：UTA
| 作成日時：2020年9月10日 19時
