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ゆっくりと
ゆっくり
俺はパソコンの画面からテレビの画面へと視線を動かす
そして
楽しそうにやっとる
Aとちゃちゃの邪魔をせえへんように
けどそこそこの音量でDVDを再生する
何でやろ息が苦しい
この数年間
揺らいだらあかん
そう思てた
俺らが
俺が
揺らいだらあかん
そう自分で暗示かけてきてた
大きな木で広い木陰作って
eighterには
そこで安心して集ってもらえるようにって
大丈夫やって言い続けて
嘘やない
けどホンマでもない
そんな木を立てとる気になっとった
しっかり立てたつもりになっとった木は
木の大きさのわりに根っこが
深いばっかで広がりがのうてぐらぐらで
実は
たくさんのeighterが
いつ倒れてもおかしない
そんな不安と戦いながら
ほんでも
俺らの
俺の
言葉を信じて
俺らの
俺の
想いに寄り添って
小さな体で精一杯両手広げて
支えてくれてたんや
そんな大事な事に気づかんと
とりあえず
立ち続ける木に
広がる木陰に安心して
俺らは
オレ。は
大丈夫やから
って言い続けとった
嘘やない
けどホンマでも無かった
俺らは
オレ。は
守られてた
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作者名：UTA
| 作成日時：2020年5月23日 16時
