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12時の昼休憩を知らせるチャイムと共に席を立って会社を出る


駅に向かう道を早足で歩きながら

アカンと分かっててホテルに電話をかける


ついこの間断りの連絡入れた時も

『キャンセル料は必要ないので元気になられたらぜひいらしてください』

二軒ともそう言うて

Aちゃんの体を心配してくれたけど

まだ部屋が空いとるか聞いたら

Aちゃんの退院をめちゃくちゃ喜んでくれて

『ぜひお待ちしております』

そう言ってくださった


心の底からお礼を伝えて電話を切る


駅に着いて窓口で新幹線のチケットを買う


少しでも体への負担が少ないように

乗り換えが少なくて待ち時間がかからんやつをお願いして

指定席を何とか往復分買えた


駅出たら既に休憩時間半分ほど過ぎとって

また急いで会社に戻る


Aちゃんが作ってくれた弁当かきこみながら

新幹線のチケットをカメラで撮ってAちゃんのLINEへと送った


既読がつくか確認できひんまんま

午後の仕事を始める

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作者名:UTA | 作成日時:2020年3月4日 19時

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